以前から何度も繰り返してきた日本の根本的な問題点は、

日本の国家像、どんな国にするのか、理念について考えたことがない。

かつては、神国などと神風など神に頼り、

その神国も太平洋戦争で敗れ、米軍の圧倒的パワーに頼り、

今日に至るまでアメリカの属国として自立することなしに運営されてきた。

 

            帝国主義国家アメリカのコントロールに従っていれば楽なのである。

かつては天皇の命令に従っていればよかったのと同様なのだ。

 

             もっとも、遡れば、江戸時代の代官の命令は絶対だったように、

いつの時代も日本の市民はそれぞれ自立した考えを持つことを許可されていない。

いつも日本の政府にとって、労働力と税金を納めるマシーンとしてしか期待されていないのである。

 

             当然、日本の市民が生存をコントロールされる事態になっても、

ただ黙って受け入れてきた。

日本人すべてが今こそ、日本はこうあるべきだ。理念を表明すべきである。

人間にとって、基本的な事を蔑ろにしては、

国という集団もただ烏合の衆団ということになる。

 

                 このことは誰から与えてくれるというものではない。

アメリカも国連も一人一人が考えるしかない、日本人の課題である。