この一週間余りに、映画「ジャッカス」の1から3までを見た。
転げ回るほどのおバカな映画には目がない。
日本で言ったら「けっして笑ってはいけない」シリーズ。
このジャッカスはアメリカの、7、8人の出演者が体を張って「オバカ」を
街中、広場、建築現場、工場でと様々な、ある面、命がけで取り組む。
見ていて、骨折、救急車など、ひょっとしたら重傷ややりすぎで、
命の危険を感ずるほどリアリティに満ちている。
最近の映画ではCG全盛で、痛いも痒いも
五感に訴えるものがほとんど希薄になっている中で、「ジャッカス」の1シーンを紹介しよう。
住宅建設現場の簡易トイレを逆バンジージャンプと称して、男がそのトイレに入り、
それを2台のクレーンで空中高く放り投げる。
男はもちろん安全ベルトで便器に固定されているのだが、
簡易トイレに溜まった汚物が下から逆噴射、
まるで洗濯機の中のように、男はその津波に襲われる。
この時代、何でもかんでも綺麗事にしてしまう中で、
敢えて痛いとか、くさい、いつ何時危険が襲うかもしれない状況を、
笑い飛ばしながら、現実を見せてくれる。
老人と孫娘の路上でも激しいキッスも愛の表現としては普通のことである。
微笑ましい。