地球も人間と同様、不平不満を募らせてきた。ただ、じっと耐えてきた。

しかし、少し不平不満を行動に出して来たのは、CO2による気候変動や災害が日常化してきた。

台風やハリケーン、熱波や大雨や洪水。南極や北極の氷の消失、小さくはアルプスなどの氷河の後退。

樋口正一郎「不平を吹き出す地球「2020 紙 アクリル絵具 503x653mm

 

大量生産、大量消費を支えるためにあらゆる手段を使って、

不必要なものまで生産と消費を繰り返してきたことによる。

 

          その最大のもは戦争である。

そして、そのシステムを維持するすることが、ある時以来、人類の永続的な経済活動にになってしまい、

抜け出せなくなってしまった。

というより、今では、人類が生き残るには、他をやっつけ、

バイキングのように奪う強盗の習性になってしまった。

プーチンそのもの。

 

樋口正一郎「パンドラの箱になった地球「」2020 紙 アクリル絵具 503x653mm

 

樋口正一郎「爆発しそうに箱になった地球「」2020 紙 アクリル絵具 503x653mm

 

        人類が何千年もかかって築いてきたと自負してきた知恵など

かくも虚しいものと証明する日々である。

地球に詰め込むだけ詰め込んだパンドラの箱も、いつ爆発してもおかしくない。

地球が包容力の限界に達し、人類を道連れに、瓦解あるいは崩壊してもいいと思っているかもしれない。