世界は金の力によって方向が決定される。

            財前五郎は義理の父親の金によって、医学界での地位を築いてゆく。

しかし、浪速大学医学部長・鵜飼が財前が肺がんで倒れた時に言うのは

「これまで男、器だ」と言うのも、どうも因果応報的だ。

 

            金の力あるいは権力で世界を蹂躙している人はブッシュにしても、

プーチン、トランプなど多数いる。

それらと比べ、小粒だが日本でも元首相の安倍や黒田日銀総裁は

一万円札を印刷機でいくらでも刷れ、ばら撒ける。

アベノミックスや骨太の政策を掲げるのだが、何の担保もない法螺吹き男爵達である

話は古い20世紀型で21世紀には飛躍的にスケールが巨大化する。

 

              映画は典型的日本型で、20世紀型「おしん」の時代の

封建的社会の構造から変わっていないのは残念。

世界に打って出て、21世紀の世界の現状、

世界の医学界での金字塔を目指す展望を見たかった。

 

              原作者の取材力の問題でもあるが、

どうにも狭い世界での内輪の話で纏めてしまうのだ。

 

               プーチンはウクライナの4州を自国の領土に勝手にしてしまうなんて、

まさに驚天動地な事態が現実に起ってくる。