地球人類へのサービス期間が終わった。

地球にとって人類と共同作戦で夢のような楽園を目指した。

ジュラシックパークで巨大爬虫類が地球上を跋扈し、

その振動で地球にヒビが入るのではと恐れたり、

第一次から第二次大戦で、ナチの大量殺戮により

人類が地球上から消えてしまうのではないかと危惧された。

樋口正一郎「解体」2022 1500x1500x820mm 木 合板 MDF アクリル絵具

 

樋口正一郎「解体」部分2022 1500x1500x820mm 木 合板 MDF アクリル絵具

 

      というのも原爆や水爆によるハルマゲドンが

人類の究極の欲望、破滅欲望と考えているからだ。

CO₂による気候変動や資本主義が築いてきた格差社会と

アフリカの人口爆発と反比例して北半球のように人口減少も

地球上の極端なバランスを欠くだけでなく、

人類が築いてきた知恵やシステムも役に立たない。

 

       地球が神としてあがめる存在としていた時代は、

人類のエゴも多少は大目に見てもらえた。

しかし、産業革命以後、地球から搾れるだけ搾る奴隷のような存在には、

地球もついに人類を見放した。

 

       人類が創った世界はパンドラの箱でしかないことを、

地球は少しづつ開示してゆくのだろう。