ずた袋を被った映像は長い間脳裏にこびりついていたが、

映画「エレファントマン」をやっと見た。

ポスター写真はwebより

 

ホラー映画の類は全くダメだし、恐怖ものも駄目、アクション映画では、痛みを感じるものも避けている。

 

        人間も他の動物と同様、外観が同じ形態、顔つき、

言葉、宗教でなければ仲間と認めない。特に、今の時代、一神教であれば、

 キリスト教とイスラム教のように他を容認する方向はない。

 

         映画の見所は、エレファントマン(名前はジョン・メリック/

ジョン・ハート)に興味をもった人々、見世物小屋で大巨人や小人などと同じく

エレファントマンを見世物にしている興行主は人の興味や関心を利用し、商売にしている。

エレファントマンに見世物小屋で遭遇した

医師フレデリック・トリーヴス(アンソニー・ホプキンス)は研究心から彼を引き取る。

そして舞台女優のケンドール夫人(アン・バンクロフト)は

ジョンン・メリックの中に芸術を愛する美しい心を感じる。

 

        人間は恐いもの見たさに始まり、鷹揚に振る舞おうとするが、

本質は排他的な種族なのだ。人類が地球上に現れた時から、武器もなく、サバイバルする上で、

微細な観察によって、敵か味方を峻別する術を学習することで、今日まで生き永らえてきた。

 

         これからの時代、働かないもの食うべからず。

権力者の意向に沿わないものは抹殺される。自分がどんな立場で、何を感じ試されるのか、

怖くて先送りにしてきたのだと今、思う。