つくば市洞峰公園での講座の明日(2022年7月2日 土 )のテーマは

バルセロナである。

   バルセロナで一番興味のある所は、何故集中的に20世紀最大の

芸術都市を築くことができたかという点である。

 

     芸術的な都市と言えば、中世イタリアのフィレンツェやベネチアといった

ルネサンスの珠玉の都市をすぐ思い浮かべるが、

これらの都市は貴族文化の枠を集積したものだ。

 

     バルセロナの場合は階級性も崩壊して、人類が自我に目覚めた時であり、

誰もが創造し表現する喜びで共有する生き方を率直に表した。

基本的に創造することをバルセロナの市民も表現者も理念を当然として、

20世紀のルネサンスと言われるの合点がいく。

 

      創造することが特別の行為ではなく、市民の日常生活そのものが

そうであったことが、中世ルネサンスからの大きな前進である。

 

      世界一有名ともいえるガウディのサグラダ ファミリアから

徒歩15分位のところに位置するイブ・モンタネールのサンパウ病院

(下2枚の写真)に入ってみれば、

 

そして、ガウディのカサミラ(下2枚の写真)を回遊してみても、

日常生活がイコール創造生活であった。

 

     そして芸術都市を支える市民のテンションの高さは

第二次大戦での反政府運動のバスク地方のゲルニカを

フランコはあろうことか、ナチ・ドイツの戦闘機を頼んで

2600人もの村人を虐殺したことも、

カタルーニャ地方の中心、バルセロナ市民の分離独立運動に一層を火をつけた。

その理念が平和であり、創造性的な国としての構築を進めてきたからであろう。