どんな人もいつの日か、神とは言わないが、
怠惰な自分を目覚めさせ、輝かしい人生に導いてくれるのではなかい。
美術に関係する人であれば、ミーズの神が降臨して
新しい世界の開示を夢見る。
人類はいつの世も、未だ神の存在が
人類そのものが奇蹟であることを知らない。
神は人間の姿をしている訳がないと思っている。
UFO((未確認飛行物体)とエイリアンの映画は大好きで
よく見ている。これも、見えない神をSFで見ようという筋が多い。
地球人類を正しく導いてくれるものは少なく、悪魔の類が多い。
地球を侵略、破壊など人類の夢と、その反対、戦争などの残虐な記憶が反映される。
写真の作品は、紙にアクリルをペンティングナイフで楕円に塗り、
その上にベニヤや薄板を接着する。
樋口正一郎「分断」
樋口正一郎「分断」
樋口正一郎「分断」
「もっとヘモグロビンを」を矩形、三角の、人類の機械的な有無を言わさぬパワーで増殖させてゆく。
真っ白なパテの、それも真っ平らな平面はあたかも地球を球体から平面に、
ガリレオ以前にするかごとくである。
「もっとヘモグロビンを」が人間の生命そのものも、
人間が築いてきた文明は、矛盾しようがしまいが、留まることを知らない力で圧倒し、
人類の自滅を止められない。