動物園の動物のようにアフリカ人が網で捕獲され、

奴隷として商品にされた19世紀実話の映画化である。

wikipediaより

 

          動物のように檻に入れておけば済むのかと思いきや

少しは人間という知恵があると考え、捕縛されたアフリカ人は首枷、足枷、人同士を鎖で繋がれ

過酷な、死なない程度で絶対服従を刻みつける。

 

                話は進んで…、裁判はアミスタッド号で連れてこられたアフリカ人は

商品であり、所有権がどこにあるのか、誰が持ち主なのか。

物か、それ以前に人間なのかの大問題が争点になった。

アメリカ独立憲法の「自由の保証」で一件落着ということになった。

 

                もっとも、アメリカも原住民を武器と力で蹴散らし、

住めない所に追いやったことは、イスラエルとパレスチナ問題として今も各地で続いている。

民主的に調整するのが難しく、面倒という、

力により独裁的な有無を言わせぬ統制は増える傾向にある。

 

                BML問題はオバマ大統領の誕生で

白人社会が少しは変化すると思ったが、トランプによって揺り戻し、

国会乱入や不正疑惑など収まるどころか、未だに過激な不満の吐け口を求めている。

樋口正一郎 2021

 

樋口正一郎 2021

 

           アフリカ人を「もの」として自由に扱えた白人に刷り込まれたDNAは、

いつまで経っても消えることがないのだろうか。

日本人にとっては、江戸時代のあらゆる意味での固定した、

自由の意味も考えない社会のDNAが

これからのあらゆる思想や人や物の流通の、

生き残りを賭けた世界でのナイーブなアンクル・トムとして良い子で居続けるのは困難だ。