つくば市の洞峰公園でのスライドトークは
毎月第一土曜日13~15時行っている。
今週末(10月2日)は「世界のウォーターフロント」。
20ケ国50余都市のウォーターフロントを紹介予定である。
世界は1960年代、第二次大戦後の始末が終わり、
経済的な安定期に入った。戦争により人や物資の輸送も、
それまで、船を中心であったが、航空機や車になった。
そして個人が近くでも遠くでも、好きな所へ行ける時代の到来である。
都市は国やローカルガバメントと企業を中心としたものであったが、
都市復興では市民は段々自分たちの街の主張をアピールするようになった。
働くばかりでなく都市にレジャーを欲求した。
公園など王宮や貴族の庭園を解放した経緯もある。
今回の「ウォーターフロント」は水運を
主に産業用からの方向転換が急速に進んだ事例をピックアップしている。
江戸時代、西のベネチアになぞらえ、
中国の蘇州などと並び、江戸の町も東のベネチアと称されていた。
東京の場合は、レジャーや景観という方向には向かわなかった。
韓国ソウルのように清渓川は高速道路を壊し、元の川に戻したケースもある。
韓国ソウル/清渓川
バルセロナの場合はコロンブスが資金援助を求めて
イザベラ女王に謁見のため立ち寄った港湾施設や工場が立ち並ぶ隣接する市まで、
そして鉄道を取り除き、レジャー施設とビーチにつくり替えた。
バルセロナのビーチ
ロンドンではレジャーでも文化の側面からも
テムズ川を軸に都市の再開発を長年行ってきた。
産業用の大動脈であったテムズ川は度々の洪水に見舞われ、
レジャーとはほど遠く、汚く、普通なら隠しておきたいものだったろう。
しかし、テムズ川沿いにはビッグベンやタワーブリッジがあり、
歴史と様々な物語をパノラマ風に一堂に見せようと、ロンドンアイをつくり、
ロンドンアイ 右手奥にビッグベン
使われなくなった火力発電所を改築した美術館・テートモダンで
マイナスをプラスに見せるハリー・ポッターの魔術を象徴的に見せている。
そしてレジャーでもアミューズメントを
集約的に表現したのがディズニーシーなどの展開であり、
それはラスベガスのようにギャンブルを軸にしながらも、
ファミリーのレジャーに供するようにベラージオ ホテルの巨大噴水や
ベラージオ ホテルの巨大噴水
コレクションの美術館、トレジャーアイランドホテルの海賊船バトルショーなど
水を利用した多様な楽しみを供している。
トレジャーアイランドホテルの海賊船バトルショー