2021年8月3日 カルチャー教室「世界のウォーターフロント」開講

今回 コロナによる茨城県緊急事態宣言により 8月7日のレクチャーは休講となりました

皆様にもどうぞ引き続きご自愛ください

 

         つくば市洞峰公園内の新都市記念館でのカルチャー教室の

2回目は「ウォーターフロント」である。(8/7 13:00~15:00)

ウォ-ターフロントの動きが注目され活発になったのは20世紀後半になってからである。

USA/サンアントニオ/ウォーターフロントの先駆的存在

 

ボン/元議会会議場、現在美術館前のマーク ディ スベロの作品

 

フランス/ストラスブールの世界遺産/プティフランス

 

それまでは水運によって物資の運搬が主で、

イギリスの産業革命と並行して運河の各都市間のネットワークつくり。

中国は、7世紀から続く京杭大運河(北京・杭州間)などが世界中で展開した。

 

 

       産業用の運河や港の整備が中心で「水遊び」は貴族の特権であった。

いわゆる庶民は食うためにひたすら働くだけで、遊ぶという概念はなかった。

20世紀になり、生産性と所得の向上によって、生活にゆとりができたことだけでなく、

中産階級が増える従い、豊かな生活、プチ貴族的なレジャーを享受したくなる。

 

        もちろん、目先の利く事業家がレジャー環境、レジャー時代を先取りした。

 

        そして自動車による人の動きが活発化し、物流も水運からトラック輸送に代わり、

水運関連の工場、倉庫などの変革に拍車がかかった。

日本では江戸は人口100万都市と言われ、多くの運河が巡り、

東洋のベニスと称されるほど水の都であったが、現在の東京には面影はほとんどない。

 

       近年、温暖化の加速度は増し、災害列島化しつつある日本では

海に囲まれ、低気圧による水位上昇、急斜面の山からは鉄砲水や洪水のために

刑務所の高い塀のような、隔離された中で水とは親しい関係を結ぶのは増々難しくなってゆく。

あるいは、ディズニーランドなどのように人工的、箱庭的な環境しか可能性がないのか

 

        水には恵まれた日本では、逆に世界のウォーターフロントの動きから、

日本に相応しい可能性を考えてみたい。

 

お申込・お問合せ 洞峰公園総合受付 TEL:029-852-1432 〒305-0051つくば市二の宮2-20