筑波研究学園都市から石岡方面に向かって車で20分ほど。
筑波山の外れ、小さな山並みと取田圃と果樹園といった
緑に溢れた環境の150号線を通った。
こんなところに1.8kmもある長い「朝日トンネル」を潜った先の
桃源郷のような「やさとの里」に隣接してフラワーパークはある。
このトンネルができる(2012年)までは西側に走る
フルーツラインと呼ばれるくねくねした細道 6.9㎞を20分ほどかっかって
いたらしいのだが、今は6分ほどという速さ。
それまでは、日本の取り残された秘境的な里山の原風景、
大きな箱庭的な雰囲気を醸していた。
35年前に開園した、旧称:茨城県フラワーパークは
今年4月リニューアルし、しゃれたショップやレストランやカフェもでき、
大人の欲求に応える様々な施設づくりがされている。
自然を愛でるには、人工的な施設との対比が重要なのである。
完璧な自然の姿や美しさを引き出すには、それらに負けない、
コラボレーションできるデザインの施設で対応する意識が必要なのだ。
電気トローリーバスに乗って120mほどの小高い山の頂上に登れば、
ドーナツ状のキャンプ施設もあり、
夜の闇に間紛れてふくうろうなどが鳴くのを聞けたら嬉しい。
それらとは反対に、アグリーな展望台は撤去する、
はたまた、相応しいデザインに変えるべきだろう。