昨晩もとんかつ「かつや」に日出子さんの運転で行った。
周囲は田んぼしかないアトリエから車で20分ほどのの守谷駅近くの店。
いつものかつ丼「梅」と豚汁小である。
かつ丼は490円、とん汁小は120円だが。
割引切符100円は今のところいつも精算時にくれるというわけで、
支払いは510円+税という超常識システムの心地よい罠に嵌り、
寒さをものともせず満足して帰路についた
1944年生まれの私にとって、肉は憧れの食い物だった。
特に浪人していた飢餓状態だった頃、
その頃通っていた川崎市役所裏の「無羅多画塾」で一緒だった、
昭和電工に勤めていた金子さんと丸谷さんから
給料日に川崎駅前ビルの7階にあった「せらた」で
トンカツ定食をご馳走になった印象は強烈だった。
4x15cm、厚み2㎝ほどので、今から見れば小さなトンカツを6、7切りだったろうか、
一切れで小さな子供茶碗のご飯を2杯を目安に、
計5,6杯は食べた。もちろんご飯、キャベツの千切りは食べ放題だった。
長い間続いた2人によるごちそうも大学に行くようになり自然消滅した。
その代わりに、御茶ノ水の古本街に行くときは
ニコライ堂から本郷通りを下り、明大傍の「キッチン南海」に入った。
最近でも御茶ノ水に用事があれば、すずらん通りの店に寄る。
後年、商店建築社編集の山本さんの取材で会ったのが、
新宿駅南口のトンカツ屋であった。
その後、商店建築社が新宿西口から小滝橋通りに引っ越した頃は、
連載の原稿を毎回持って通い、
近所の「にいむら」のトンカツランチを食べた、
ここはインテリアや器もよく、もちろん肉質、
揚げ方どれをとっても満点の店、プロの店だ。
「かつや」はラーメンより安く、満足度が違う。
肉一本槍(海老もあるが)のファーストフード店は食の革命だった。
早く全国展開し、特にアトリエのあるわが「村」への出店を願っている。