映画を2本DVDで見た。
1本目は「オール アイズ オン ミー」。
黒人の少年・2パック(トゥパック・シャクール)が
ニューヨーク、ブロンクスでラッパーとして成功しながら25歳で死ぬ。
2本目は「AMY エイミー」。
イギリスの田舎町の少女が天性の才能で世界のトップアーティストに上り詰めてゆくが、
自分の描いた自由のイメージとのギャップの中で、
27歳でこの世を去るという「ドキュメンタリー」。
どちらも閉塞状況から、夢の自由を希求し、
メディアを賑わすスターの座を獲得する。
それは、金であり、手に入れたい夢の生活があまりにとんとん拍子に、
何の問題も苦労も余りなくて、当事者ではなく
傍観者的に走馬灯を眺めるように、周囲、環境が動いてゆく。
もちろん大きな金が動けば、オコボレを頂こうとする人や輩が群がり、
悪いたくらみのギャングやらパパラッチが目をつける。
自由と可能性を求める自己実現は変節を余儀なくされ、
取り巻く組織のために翻弄されてゆく矛盾に、
世間知らずの個人では解決できず、討ち死にしてゆく。
人は人やものとの関係で生き方を学び、自分の進路を決めてゆく。
しかし、どうしようもならない事態に陥った時、
利する場合はいいとして、ネガティブな場合は
運命というものに自分を嵌め、回避させるべきではない。
世界は様々なシステムや枠組みが多重構造で、
目には見えない複雑さで人の自由を拘束している。
作品「Interface」と「Junction」は変化し、
巧妙化している枠組みを単純化したもの。
自由の領域にしようという試みだ。
作品「Interface」
作品「Junction」