カタールのドーハ経由でロンドンに行ってきた。

 

      ロンドンにはオリンピック直前に何度か行って、アートの動きを見たかったのだが、

何もなかった。

      シカゴの「クラウド・ゲート」をつくった、あのカプーアが地元で何をするのか

大きな興味を持っていた。

鉄鋼王アルセローナ・ミッテルから1000トンの鋼材の寄贈からすると、

多分、アトランタオリンピックのシャー・アーマジャーニーの

オリンピックゲートの影響もあったのかもしれない。

 

      オービットはジェットコースターをタワー状にしたような

鉄パイプを多用したロンドン中を見渡せる高さ115mの展望台

(主催者のデザインの基本的要望は100m以上の高さのもの)であり、

その展望台からバンジージャンプは計画だけで終わったが、

プラスチックのチューブで宇宙遊泳の気分が味わえる?滑り台が用意されている。

 

 

私は観覧車も嫌いなのだがジェットコースターも嫌いなので、エレベーターで降りた。

(事前予約必要、有料)

 

 

      シカゴではクラウドゲートに映った反転した都市と地球を人は見上げた。

オービットから、オリンピック時、観客は眼下で繰り広げられる鳥になろうとする人、

バッタヤカンガルー、魚になる人の競演のエネルギーの炎を、

世界中に打ち出す発射場としてメーセージを届けに飛んでゆく。

 

      なお大富豪アルセロール・ミッテル氏は材料の提供だけに留まらず

総予算の約1900万ポンド(約27億円)の内1600万ポンドの寄付を行い、

その上1000万ポンドは現金とのことで、

設計者の当初の名称オービットに彼の名前が冠されたのももっともである。

 

凄い。