ついに2022年度も終わりを迎えた。去る28日には予算も成立し、国政においても大混乱の一年にようやく終止符か⁉︎という感じなのだが、ここ数日ドッと疲れが出たのか寝過ぎと言えるほど寝てしまい、ちょっと自分でも大丈夫かよ、という気になっている。年のせいか物事に対する執着が無くなって来たように思えるのは非常に心配なんだよね。統一地方選の真っ只中であり選挙予想でもすれば面白いのだろうが、今はとにかく年度が無事に終わり、岸田文雄内閣もそれなりに順調に進んでいるようで胸をなで下ろしている。取りあえず、終わってよかったと言っておこう(何がだよ)



 


むろん、4月からは人生の新しいステージなのだが、相変わらず以前と同じような事をやっている。ヤフオク、メルカリ漁りは止められないし、懸賞アプリだのtwitterのキャンペーンなんかで、ひたすら何かに応募するような毎日を送っている。


ま、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たると言いますか、最近も伊藤園の炭酸水24本セットなる物が当選したから良いけど。配達の人、正直大変そうだな…と思うが届くのが楽しみ。日本酒やウイスキーを水割りで飲んだら楽しそうだが、あいにく家に在庫はない。酒は健康に良くないのでほどほどに。



総務省の政治的文書問題(いわゆるコニタン事件)は一体何だったんだ⁉︎と思うが、NHKや放送利権をめぐる争いだったと見ればすぐに腑に落ちる。と言うかネトウヨも左翼もムキになって騒ぐほどの案件ではないだろう。立憲にはNHK出身の安住とかいるし、ネトウヨが言うように河野太郎陣営と立憲の一部が組んで高市大臣の追い落としを図っているとする説もあながち間違っていない。ただ、ネトウヨの幼稚な麻布食品連呼のような馬鹿騒ぎをみていると、コニタン支持派も高市支持派ももどっちもどっちのような気がして来ますがね。もう少し派閥政治とか、現実の権力構造をもっと理解した方が良い。


例えば、河野太郎の旧友で推薦人にもなっていた長島昭久氏っているが、彼は元々民主党の野田グループじゃん。元・総務官僚の小西氏も野田グループで、親交があるのは想像に難くない。つーか昔のyoutube番組でそれを匂わすような場面に遭遇した。

ついでに言えば現・総務大臣の松本剛明氏も、元民主党でそういった人脈じゃんか。野田グループは早々と脱退したらしいですが。


twitterもヤフコメにたむろしている連中も、幼稚過ぎて呆れると言うか。



それはさておき。



昨年夏のグノー「ファウスト」以降も、暇を見つけてはオペラのCDやDVDを消費してきた我輩だが、やたら長い、重い、みたいな作品ばかり聞いて来たので、さすがに方針転換して軽いのを聞いて(観て)みたくなる。「ハムレット」「ベンヴェヌート・チェッリーニ(オリジナル版)」「悪魔のロベール」「モーゼ」「クレオフィーデ」これだけでも胸焼けしそうでしょ⁉︎(どれも超長い)さらにオラトリオの「サウル」や「ブロッケス受難曲」のCDまで聴いていたし。年末年始のヘンデル、はそれはそれで結構映えるのだが、やっぱりズシリと重いものがあります。名作なのでいずれ本腰入れて取り上げたいものの。



今聴いてるのはコレ。ヤフオクで手に入れた逸品。ボワモルティエの「ダフニスとクロエ」の全曲盤CD。いやー素晴らしいなあ。


最近イタリアよりもフランスオペラ、みたいな心情に傾いてしまって、(まあ大学でも学んだ事だし)、フランスバロックの諸作品を聴くのが生きがい〜〜〜、みたいな重度の信者レベルに達してしまっているのだった。最近も、三浦ルッリさん騒動に触発されて⁉︎、ルッリじゃなかったリュリの「アルミード」の全曲盤(HMF)を引っ張り出して聞いたのだが、これが中々素晴らしい出来で。指揮のヘレヴェッヘはだいぶ無理してるな〜、という感じでオペラの指揮には向いてる気がしないのだが、オケメンバーや歌手陣の健闘もあって中々素晴らしい出来なのよ。


フランスバロックは正直ウィリアム・クリスティかエルヴェ・ニケ選べば必要充分でしょ、と思っている自分だが、もっと多くの優れた演奏家が界隈に参加してくれる事を望んでいる。だって宝の山だから。


ボワモルティエ(1689-1755)はフランス・ロココ時代を代表する作曲家で、ラモーやクレランボー、ロワイエなどと同時代人。意外とバッハと同じ世代で古い人なのね、と思ってしまうが、作風はけっこー斬新。バレエ音楽や器楽曲(ソナタ、協奏曲)で有名な人物らしいが、現在聞ける「ドン・キホーテ」「ダフニスとクロエ」といったオペラも素晴らしいので、機会があれば是非とも聴いていただきたい。「ドン・キホーテ」は1742年の作品だと言うのになぜか日本が登場するし(徳川吉宗時代‼︎)、ひじょーに笑いの詰まった楽しい作品ですんで。↓のCDも良いですが映像で新録音バージョンもあるようです、いずれもエルヴェニケ指揮‼︎


1747年作の「ダフニスとクロエ」はそれと比べたら地味だが、ある意味ボワモルティエの集大成的な作品で、不思議な感動を呼び起こす作品である。リュリの「アルミード」のパッサカリアを思わせるナンバーもあり、昔ながらの朗唱(レシ)を重視した古典的な作風ながら、タンブーランなどの楽しい部分もあるし。割と短いのでもっと上演が増えても良いのではないか⁇


今はyoutubeでさわりだけでも色んな音源が楽しめるので、ラヴェルの同名のバレエ音楽との比較など、色々とオタク的な楽しみがありそうである。「ドン・キショット(ドン・キホーテ)」も、マスネのオペラはじめ題材の宝庫であるしね。




全曲の最後のシャコンヌの演奏が転がっていました。格調高さはさる事ながら、ファゴットを強調した重心低め⁉︎の音作りが実に素晴らしい。時折ファゴットがサックスのようにも聴こえ、クライマックスの興奮を否が応にも高めます。



ではまた。