左翼の時代は終わった、と言われ数十年。今年で中曽根内閣成立から40年となる節目の年なんだけど、全然そんな感じしないなー。とにかくペンは剣よりも強し、じゃないけど新聞や紙メディアの影響力の強さについて考えさせられるこの頃。


昨日は那覇市長選で左翼連合の翁長息子が大敗し、時代はいよいよ本格的に動き出すか?と思った矢先にまた新たなニュースが入ってきた。


山際大臣、辞任‼︎


ま、これに関しては全く織り込み済みというか、多くの人が感じた通り俺も遅きに失したと思うよ。とにかく仏頂面というか、あまりに国会答弁でのふてぶてしい言動を見てこりゃダメだ!!と思いましたもん


統一教会がある意味森友加計以上に炎上するテーマになるとは思ってもいませんでしたが、今いちばん重要なのは強力な経済対策の実行と円安危機の打開なのであって、間違ってもミヤネ屋に代表されるインチキメディアの情報に左右されるポピュリズム政治に堕す事ではありません。「北」の代弁勢力たる国民民主党や共産党はそれを狙ってるんだろうけど。山際大臣も甘利前幹事長も、そうしたオワコンメディアの恰好のカモとして利用され、あっさりと退場してしまった形です。


あーあ…


もうみんな忘れてるだろうけど、昨年の横浜市長選が全ての発端なんだよねコレ…


なぜ山際みたいな小泉チルドレンで大した実力も無いのに大臣をやれてるかと言うと、神奈川県を本拠とする日産自動車の存在が大きい。ご存じの通り?スガ前総理は日産のお膝元である横浜市を地盤としながら、カーボンニュートラルや新エネルギー推進など、自動車会社など旧来の産業界にとって評判の悪い政策をやりまくった。


表向きはコロナ禍にオリンピックを強行して支持率低下したから、とされているけど、半分以上は政策が原因による党内抗争の激化で総理を下ろされた、というのが正しいんだよね…


与党内分裂の結果、野党系の山中市長を誕生させてしまったのがトドメで、神奈川県連内でも反スガさんの声が高まり、岸田が総理になったという流れ。


みんな覚えてますか?あの時の総裁選で日産などの支持を背景に麻生派ながらスガから岸田氏に乗り換えたのが甘利前幹事長であり子分の山際大志郎氏だった訳ですよ。政治思想うんぬんよりも、論功行賞で大臣になった印象が強い。


ま、神奈川18区、もっといえば川崎市が地盤という時点で複雑な事情があるというのは容易に想像できる。韓国系や朝鮮系の方々も多いだろうし、共産党の力もそれなりに強い土地柄ですから。たぶん日産の工場なども立地している事から、企業とのパイプを生かして経済対策やコロナ対応に能力を発揮、というのが狙いだったのだろうが、如何せん時期が悪かった。


日産自動車といえば三菱と関係が深く、三菱といっちゃあ安倍さんと非常に関係が深い会社でした。

そうなると、というか今年の2月頃からずっとニュースを賑わせていた訳だが、日本で最大の大企業たるトヨタ自動車が黙っていない。(トヨタは伝統的に三井と関係が深い)


参院選までは岸田氏の八方美人的な性質が幸いして全てが上手く行ってるように見えた訳ですが、実際は時限爆弾を抱えながら空を飛んでいたようなものだ。


まったく、経済も落ち目になると一気に綻びが表面化して、テロ事件とかが簡単に起きてしまうという負のスパイラルやね。


統一教会という団体は明らかに問題なのは間違いないけど、それが今回の政変、というか騒乱の主な原因かと言うと、それも違う気がする。イギリスのトラス首相のように明らかな失政が原因なら首が飛んでも仕方がないけど、今回の茶番劇と岸田氏は何の関わりが無い訳だから、すぐに内閣総辞職ものだ〜退陣ものだあ〜、と叫んでる人たちはホント訳分からんなあ〜‼︎


結局今回の辞任劇をもって「統一」騒動も収束に向かうと予想されるが、まったく以て国民のためにならない、不毛な論議に翻弄されまくった数ヶ月間でありました。


野党も、維新と立憲が同盟を結んだというニュースが目を引いたものの、中身が伴ってくるのはまだまだこれから、という感想が正直なところ。


とにかく2014年以降の野党は異様に共産党に引っ張られて左傾していた訳で、ミヤネ屋やオワコンメディアの叫びとは裏腹に、日本政治全体で見れば「アカ」の影響力低下は加速度的に進んでいるというのが素直な実感です。


とにかくここ数日の調子は最悪だ。でも胸を張って生きよう。ではまた。