なんか、妙に暑かった9月が終わろうとしている。個人的には良い事も多々あった日々なのであるが、どうにも世間に怒りを感じるような不快感溢れるニュースも多く、更新を毎日するような気にはなれなかった。

新規の記事エントリがないとすぐに「0」に戻ってしまうのは無名のライターの宿命ですよね。いや、有名人のアメブロでもほとんど「いいね」が付いてなかったり地味なアクセス数と思われるのが散見されるけど。もうSNS全盛の時代、ブログという形態は古いのかも知れない。


個人的思い出で言えば、ブログが全盛期を迎えたのは2005-2010年という印象だ。まだスマホなんて影も形も無かった時代だけど、高速ブロードバンドの普及や、ホームページ作成よりも手軽な発信手段として、雨後の筍のように個人のブログが乱立した時代があったのだ。今思えば懐かしいと言うか、オタクの聖地?と化していた2ちゃんねるも含め、日本文化がある意味爛熟していた時代とも言えるだろう。自分も漫画やアニメ系のブログにはかなりお世話になったし、政治ネタの吸収という意味では2ちゃんねるの影響はかなり強いと言っても良い。なぜか前原誠司が2ちゃんねらーにとって敵のような存在で、散々ネタキャラとしてイジり倒されていた印象が強いが。(笑)


ネトウヨのヒーローと言うべき安倍晋三についてはどうかと言うと、当時から安倍ちゃん(笑)みたいな扱いで、熱狂的なファンはいるものの、ネトウヨ層にそんなに人気があるって感じじゃなかったような。むしろ民主党の保守派(長島昭久、松原仁,etc.)ageの風潮が強かった、そんな初期のネット空間でありました。(石破さんも根強い人気があった)


時代は移り変わり、そうしたネトウヨ・ヲタ全盛の時代は終わり、安倍晋三氏は暗殺されてしまった。


いろいろ日本中で思惑が交錯する中で国葬儀が行われ、無事にトラブルも無く終わったのだった。

たまたま仕事も休みだったのでメインの部分を生中継で見させていただいたが、もう現代のエンターテイメントかショーの如きイベントで、お葬式でこんな事言うのも変かもしれないが、下手なテレビ番組よりも数倍楽しめた。参列者の観察もそうだが、岸田首相、スガ前首相はじめ安倍晋三と深い関わりのあった人々による心のこもった弔辞‼︎

散々ニュースで取り上げられているので詳細は割愛するとして、岸田首相の演説がスガさんに比べて単調でつまらなかった、とするワイドショーの論調はやや偏向報道だと思う。文章で見るとあまり伝わらないかも知れないが、生中継で聞く限りだとかなり思いを込めて言葉を発していたし、岸田さんもドブ板演説の熟練者とあって、言葉に力がないなどと言うのは大嘘である。


ま、北朝鮮シンパの毎日新聞とTBS、良く分からないけどブラックマネーの手に落ちた「ミヤネ屋」にとっては何がなんでも政権憎し、でどんな小ネタであっても支持率低下要因にしたいのだろうけど。これでは放火魔そのものではないか。


個人的に気になっていたネタ数点


・小泉元首相の参列

動く小泉を久々に見たw、という驚きもあるが、最近は野党候補の応援に入るなど独自路線の印象が強かったので、こうした儀式に森喜朗、福田康夫らと並んで参列した意義は大きい。中核派など反対派の皆さんにとっては少なからぬ打撃だろう(笑)


・皇族方の献花

音楽もシミジミとして良かったのもあるが、やっぱり感動して鳥肌立ちそうになった〜。そして、佳子さまの立ち居振る舞いがやっぱ美しいわ〜。

これぞプリンセスという感じでもう100点満点です。


・ハリス、サルコジ、メイなど各国首脳陣の参列


参列者がショボいなんて前評判を覆して、結構メンバーは豪華だったのではないか?個人的にはサルコジ元大統領はサプライズでした。

あと、ハリスや野田元首相のように、安倍と言うよりは岸田内閣(や、日本外務省)の面子を立てる為にあえて参列したような人もいて、この国葬を少しばかり賑やかなものにしたと思います。誰も現職の米大統領が来るなんて思っちゃいねーよ‼︎

その時点で、エリザベス女王の葬儀と比べる左翼、頭おかしくありませんか。(少なくとも国際感覚ゼロ)立憲の野田さんが参列したのは、葬儀副委員長を務めた松野官房長官との個人的なつながり、みたいな物だと想像してます。同じ早稲田出身、松下政経塾つながりで、多分選挙区も隣だったハズ…調整役として日々苦労する松野さんと民主党政権時代の野田さんは、何だかんだで似かよったモノを感じなくもありません。(顔も)


・「国葬儀」という言葉について


サヨクが造語だ造語だー、って騒いでましたけど、吉田茂時代のニュース映像を見たら普通に使われているではないですか(笑)サヨクは日本語力どころか、得意の近現代史(笑)すら危ういレベルへと劣化していたんですね。あれほど声高に叫んでいた戦後民主主義への愛はどこ行った?www



今回いつになく辛口の内容になってしまい申し訳ないのですが、安倍晋三という政治家の評価はやっぱり誰にとっても難しいと思います。個人的には憲法改正とか声高に叫びながらもいつの間にかフェードアウトしたように、彼こそが戦後民主主義の守護神という側面もあったのではないかと。

トヨタや日立、といった旧来の大企業がアベノミクスによって潤った結果、本来改革の対象となるべき日本社会の闇や、ガン細胞のようなものが残ってしまった事は、後を継ぐべき人々にとって相当苦しい試練のような部分を残してしまったのではないかと。


第一、安倍政権の時代は共産党の時代でもあったしね。2006年に首相就任して最初に取り組んだ課題が教育基本法改正と言うのも興味深いポイントです。

何でも教育が全ての人生を決める、みたいな考えが日本中を支配したのってこの頃からでしたっけ?ある意味リベラルな思想とも共通するこのイデオロギーが、結局は共産ファシズムの養分となってしまったのなら余りにも皮肉です。


だから、統一教会云々とは関係なく、安倍晋三氏の死を素直に悲しむ事ができないのです。


岸田やスガさんの方が余計な嘘を付けない分、真っ当な保守してると言うのは言い過ぎでしょうか?


ではまた。