8月ももうすぐ終わりですね。ネタ切れじゃないけど更新頻度落ちてます。本当は週1〜2回の更新のつもりで始めたブログなのだが。悪しからず。


さて、色々あったが8月ももうすぐ終わっちゃうよー。安倍首相の国葬を巡ってすったもんだがあり、ようやく26日に最終決定したもののマスコミの某宗教叩きの波が凄まじく、岸田内閣の支持率が急落‼︎というのがここまでの政局の流れだった。その間に目立たないながらも立憲の新人事の発表や、維新の代表選などがあり。


立憲も万年野党としての立ち位置は変わらないながら、岡田克也、長妻昭などベテラン勢で固めてきたのは流石だなー、という感じで、腐っても鯛、ではないが約138人の国会議員を有してるだけはあるな、と素直に思った。これはあまり言えないが、安倍氏に続いて上皇様も鬼籍に入る可能性がある昨今の状況下、あんまり今年中に憲法改正とか、大きな歴史変動の流れが起きそうな気配は無いかな、と。野党第一党の交代なら数年前に起きたばっかりなんですけどね(ニヤリ)


首相がコロナ感染とか、ミヤネ屋がどうたらとか辛気臭い話はあんまりしたくないし、基本的には鷹揚でちょっぴり保守的なスタンスでブログもやって行きたいと思ってる。ちなみに岸田首相は大学の学部が同じなので、陰ながら応援してるんですよ〜(^。^)政調会長時代は目立たな過ぎて、まったく記憶に残らない人だったけど、首相になってからはまあまあ頑張っているのでは無かろうか⁇



ま、外野の我々がウダウダ行ったところで何も変わらないだろうが。





CDが安くなったので中古で色々買いまくっているのだが、今回は新品。オッフェンバックの「ペロニラ親方」というオペレッタの新盤が出たので、思い切って買ってみたのであるよー。


オペラとオペレッタの違いというのは非常に難しいのだが、ここでは省略する。オペレッタの創始者のオッフェンバックの作品ですら分類が混乱していて、いまだに「ホフマン物語」が彼の唯一のオペラだー、なんて明らかに間違った解説がまかり通っていたりする。実際は他にも「ヴェル=ヴェル」(写真右)「月世界旅行」など、ちゃんとした劇場のために制作された、ちゃんとした?オペラもある訳で、そろそろ我々もヴェルディ、ワーグナーを中心とした世界観から脱却が必要ではないだろうか。(何をエラソーに)


この録音、というかBruZaneレーベルから出ている多くの音源がYoutubeで聴けるので、とりあえず曲を知りたいだけならそちらで結構なのだが、豪華なブック付きの形態で出ているオリジナルがあまりにも装幀含めて素晴らしすぎるので、とにかく僕のような金のない一オペラファンでさえも有り金はたいて全巻揃えたくなってしまうような、魅力的なシリーズなんである。マイナーオペラばっかり録音しているのに、指揮者やキャスティングも割りかししっかりしていて、エルヴェ・ニケ指揮のグノー「ザモラの貢物」は非常に出来が良かったので、思わず下手な英語でファンレター的なメールを送ってしまった程である。何と数日経って返事が来たのだが、結構感動の体験でした。僕の熱望したオーベールのオペラは録音予定無し、という事であっさりあしらわれてしまった感ありありだったが(笑)。でもオッフェンバック、グノー、マスネ、レイナルド・アーン等の忘れられた傑作を音にしてくれるだけでノーベル賞級の偉業なんですけどね。次はミンコフスキ指揮のマイヤベーア「悪魔のロベール」が出るという事で、今から楽しみで仕方ない‼︎



で、「ペロニラ親方」はどんな作品かと言うと。一応分類としてはオペレッタなんだけど、晩年の作なのでかなりゴージャス感があって、「ヴェル=ヴェル」などのオペラコミーク系の作品にかなり寄っている感じも⁇「天国と地獄」のようなシニカルな笑いではなくて、師匠・オーベール譲りの温かみのあるコメディーという感じですかね。

ストーリーも、古き良きオペラ・ブッファの要素もふんだんに盛り込んだ感じで、「ホフマン物語」と並んでオッフェンバックの集大成的な作品と言っても過言ではないかと。

テンポの良いセリフ回しと楽しげなメロディーの連続で、ドニゼッティの喜劇を思わせる良さがあるなー。英語やフランス語の勉強にもなるので、こういったオペラを対訳見ながら味わうというのも結構楽しかったりする…大学時代は完全に趣味で仏語専攻だったのだが、美人講師とのちょっぴり甘くてほろ苦い会話を思い出してみたり…(笑)



やたら登場人物が多くて、舞台じゃないと分からない部分も多々ある、と思いきや、何度も聞いてるとストーリーも頭に入ってきて楽しいドタバタ喜劇です。スペインを舞台に、チョコレート商人・ペロニラ氏の娘と、醜い中年男が結婚させられそうになるけど、娘(マヌエラ)には本当の想い人がいて…

最後には友人たちの機転によって何とか中年男(ドン=ガルドナ)との結婚を回避して、マヌエラも恋人のアルバレスと結ばれてめでたしめでたしという感じ。(だいぶ細部は端折ってますが)


狂言回し的な役としてペロニラ親方の妹でレオナ、というキャラが登場して、かなり存在感がキョーレツな感じ。39歳なのになかなか結婚できず、男に振られまくってヒステリックに喚き散らす、という登場シーンからしてかなり笑えるけど。コテコテの笑いの部分もきっちり盛り込んでくるのが、やっぱりオッフェンバック‼︎といった感じである。オチ?も結構笑えるというか何というか。


amazonのレビューでも総じて評価が高く、久々に良い買い物をしたと思った。

歌手ではレオナ役のヴェロニク・ジャンス(大ベテラン‼︎)の演技が素晴らしく、アルバレス役のサントン・ジェフリーさんの美声も大変感動的‼︎並み居る実力派のキャストの中で、もちろん主役のEric Huchet(エリック・ユーシュ?)氏の歌唱も素晴らしい。

ちなみにアルバレス役は女性が歌うので、この録音ではマヌエラとの恋人同士のシーンの絡みでは、若干混乱するかもしれない。長いデュエットは無くて、二人ともアリアだけだった気がするが。



youtubeでさわりは一通り聞く事が出来るので、まずは序曲でほっと一息〜。




ではまた。