北海道旅行以来、札幌の映像がテレビで流れると
楽しそうにするようです![]()
よほど楽しかったんだな。 良かった、良かった![]()
私たちも出来るだけ北海道の話を出して
次の旅行の話をもちかけます。
次の旅行では、姉に自分の旅費を出させることで
金銭感覚と収入への執着を取り戻すことが目的です。
それにしても、よほど北海道が良かったようで、
他の街の話をしても、ちっとも乗ってこない。
次も北海道かぁ、、、、いいけど他も行きたいなぁ。。。
しかし、「自腹で」という話が出たとたん、話が宙に浮いてしまいます。
お金を出させるのは難しいハードルだ![]()
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そうこうしている間にも、時間はどんどん過ぎ
あっという間に一月が経ちました。
その頃、友人の紹介で都内の通勤寮にいる
とっても、とっても、とっても優しくて力強い方を紹介してもらいました。
色々な方からMさんの噂は聞いていたので、
良いタイミングだ、会ってみたいと思いました。
とりあえず、姉に話をする前に、
私が見学に行くことにしました。
『通勤寮』とは、知的の障がいを持っていて、
就職している人、あるいは就職できる状態の人が
寮生活を通じて規則正しい日常生活や、衛生面、
金銭感覚、お互いを助け合う関係などを構築していく場所で、
2年以内には多くの方がグループホームに移行していきます。
私がMさんに興味を持ったのは
ハローワークに絶望している姉が就職をするには
支援者が必要だったからです。
そして、通勤寮には比較的条件の良い仕事(特例子会社など)の
話が入ってくる事を知っていたからです。
まずは通勤寮を見学させていただきました。
男子寮と女子寮に分かれていて
入所している皆さんは、全体的に若くて落ち着いていました。
働いているだけあって、しっかりしています。
男女の共有スペースは食堂とオープンスペース。
きっと「恋愛
」している人もいるんだろうなぁ
なんて、勝手に妄想にふけってみたりして![]()
女子寮は二段ベットで
”姉妹二人で一部屋”みたいな雰囲気。
思っていたよりずっと快適そう、というか、かわいらしい環境。
女性用のみの共有スペースは、キッチンがあって、
ソファーとテレビがあって、よくドラマでみかけるような
共同生活っぽい。
単純に、
この寮に入って、生活面のことを覚えて、
仕事が見つかって、友達ができたら、
さらに恋ができたら、
どんなに素敵だろう![]()
今までの20年を取りもどせるんじゃないか!?
と思ってしまいました。
この寮に入ってほしい。
素晴らしい人生を存分に味わってもらいたい。
妹の妄想はふくらむ一方です![]()
しかし、この寮を利用させてもらう場合、
寮側のリスクは高いのです。
埼玉県在住なので、都内の施設を利用することは基本的には無理。
それでも利用させてくれたとして、1人分の支援金が望めないため
施設側の負担が増えることになります。
さらに、現在寮は定員オーバーな状態で、
半年先までは空く予定がないとのこと。
寮を利用するのは本当に難しそう。
ちなみに、埼玉には通勤寮は1軒。
家からはかなり遠く、見知らぬ土地です。
そちらもおそらく定員いっぱいだという話でした。
ただ、寮のリスクを考える前に、
姉が納得して寮に入る方が、
はるかに高いハードルです![]()
いくら旅行に行けたからといって、
20年以上他人との交流をしていないわけで、
そんな人が寮に入ると言い出すわけがない。
私「ねぇねぇ、私の友達から聞いた話なんだけど、
ある寮に入れば、必ず仕事が見つかるらしいよ
」
姉「そんなうまい話ありっこない。
今までだってダメだったんだから
」
私「それがね、本当らしいの。今度私が偵察に行ってくるから
もしこの話が本当だったら一度行ってみない?」
姉「それに、寮なんて嫌だ。一部屋もらえなかったら嫌だからね!
」
・・・後日・・・
私「仕事の話、本当だったよ!仕事紹介してくれるって!
」
姉「信じられない。本当なの?!
寮は一部屋もらえる?お風呂は毎日入れる
」
私「・・・仕事の話は本当。
ただ、、、部屋は二段ベットだった![]()
女の子の部屋って感じで、ぬいぐるみとかもあったよ
」
姉「うー・・ん」
私「なんかね、帰ってくると皆仕事で大変だった話とか
するらしいんだけど、
男子禁制でドラマに出てくるみたいだったよ!
」
姉「ふーーーん、とりあえず話を聞きにいく。付き合って
」
やった!!!! 大成功!!!
だましているようで、少し心が痛みますが
(嘘はついていません)
姉がどうやって飛び越えたらいいのか、
わからなくなっているハードルを
飛び越える手助けをするためです。。
実際は古い建物で、ドラマとは程遠いけれど、
そこは、姉も大人です。
誤魔化されてくれるでしょう!