先日9月9日(土)に受けたG検定2023 #4(※)に合格しましたチョキ
ここ10年近く資格等自己啓発の勉強は殆どせず、そんな中GW明けから4ヶ月間趣味の乗り鉄、山登りを自粛して勉強に専念した成果だと思います。

(※)G検定 … AI・ディープラーニングをテーマにした検定で、 日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施。尚「2023# 4」とは2023年4回目のことである

この4ヶ月間独学で何とか合格にたどり着けたが、以下私なりの勉強方法をざっくりとだが公開。これからG検定受験を検討されてる方の参考になればと思います。
書籍は写真のテキスト(左)と問題集(右)を使用。勉強場所は自宅や通勤時の電車の中等スキマ時間を有効利用した。



今記事は相当長いのでまずは全体構成を以下に示します。

Ⅰ 参考;合格率等受験データ
Ⅱ 学習期間中の生活スケジュール
Ⅲ 学習実績(概略)
Ⅳ 学習実績(詳細)
Ⅴ 試験当日
Ⅵ 受験を決意したキッカケ。もし不合格だったら…
Ⅶ 学習へのアドバイス

 

Ⅰ参考;合格率等受験データ

 

総受験者数  3,309名
合格者数   2,390名

■シラバス分野別得点率(小数点以下切り捨て)
1.人工知能とは. 人工知能をめぐる動向. 人工知能分野の問題:44%
2.機械学習の具体的手法:73%
3.ディープラーニングの概要:61%
4.ディープラーニングの手法:62%
5.ディープラーニングの社会実装に向けて:50%
6.数理・統計:66%
7.法律・倫理・社会問題:78%

 

 

Ⅱ 学習期間中の生活スケジュール

 

世帯;49歳独身
職業;派遣社員(工場勤務)
平日;1日8時間勤務(残業なし)
土曜日;本業とは別に日雇いの仕事。勉強開始前から基本毎週このパターンで、勉強開始してからもそのスタイルに変化はない
日曜日;基本仕事は完全休み。基本勉強に充ててるが、買い出し等別の用事にも時間を取られていた(月に1回は帰省)
 

Ⅲ 学習実績(概略)

 

① 学習開始~1ヶ月目
テキスト中心のインプット


② ~2ヶ月目
①を継続しつつ、問題集によるアウトプット

③ ~3ヶ月目
①・②を継続しつつ、YouTube動画による問題演習

④ ~試験前日
①~③を継続しつつ、Study AI(無料ベータ版)の模試による問題演習


 

Ⅳ 学習実績(詳細)

 

① ~1ヶ月目
テキストを1冊 目を通し、全体像を把握。その後スマホの録音アプリに音読してそれを再生(倍速)して以後目で読む。でも読んだところで何が何だかさっぱりわからない。
自身元理系で数学が得意だったのもあって、行列や微分といった数学的な内容はすぐ理解出来たが、機械学習等専門的な内容とかはさっぱり。また用語には英語表記が嫌と言うほど多く、受験時代英語が苦手(偏差値は常に30台)だった私にはとっつきにくかった。そんな時もとりあえずわからない所はどんどん飛ばして一通り最後まで読み、それを3回転したところでテキスト内の練習問題に取りかかる

 

でも内容を理解してないので問題の意味もさっぱりわからない。なのでテキストの内容を見ながら解答した。大事なのはインプットで内容を完璧に理解してからアウトプットに取り掛かろうとは思わない事です。前述のようにテキスト見ながらでも良いから問題に馴染む事です。

こうして練習問題によるアウトプットをしながらもテキストによるインプットを続け、それらを数回転繰り返した。機械学習の実装の経験があれば多少飲み込みは早くなるだろうが、その経験もないし、とにかく暗記するくらいに繰り返し読みまくった。

② ~2ヶ月目
上記テキストと併用つつ、上記別冊問題集を追加購入し、本格的なアウトプット体勢。テキストで繰り返し学習して多少知識を身に付けたつもりだが、いざ問題解くとなると同じ内容でも文言が変わるとたちまちどの内容のことなのかわからなくなってしまう
例えば以下A、Bの記述。いずれも機械学習の1つである「教師なし学習」の説明である。


A;正解ラベルデータを利用せずに学習し、データの構造を見出す
B; データに共通する特徴的な構造や法則を見つける事を目的とする


インプット時Aで暗記して、いざ問題演習時にBの内容を読んですぐに「教師なし学習」と判断できるか。と言う事である。
やはり丸暗記では対応できないと痛感するも、内容が理解出来ない事には理解もヘッタクリもない。

とにかく繰り返すしかなかった。またテキストにない内容とかはここで覚え、解答読んでもわからない設問、私の場合例えば畳み込み演算とかは完全に捨てた(パス)
試験までの期間が短いし、とりわけ学者を目指してるワケではない。ただでさえ学習範囲が広い中で全部を覚えようにも骨が折れる。ここはメリハリつけて捨てる内容はいさぎよくそうすべき。
一通り問題を解いた後は、これも録音アプリで読み上げ、上記テキスト同様にひたすら繰り返した。ただ何度もなると解答を覚えてしまうので、問題文や解答解説文にも重要と思われる用語を目隠しマークし、テキスト代わりに活用する等工夫した



③ ~3ヶ月目
上記テキストの練習問題や問題集でもアウトプットしたが、更に問題数をこなす為にYouTubeによる問題演習もした。以下はその1つだがこれも各5回転は繰り返しやった。

 

 

試験まで2ヶ月を切る中、テキストや問題集であれほど学習しても問題の内容が理解できない。間違いが多いとこれで受かるのかと不安になるがここは冷静に、上記テキストや問題集でひたすら確認。必要時は動画等の内容をテキストや問題集の余白に書き込みもしまくった。

 

動画で初めて目にする内容についてはここで覚える(覚えられないが)。
尚この辺りから受験の申し込みをした。試験数日前が申込期限だったが、早めにお金を払う事で嫌でも勉強を諦めない体勢になる。逆に期限ギリギリにしようと思うと真剣に勉強しなくなるので申込期間開始からすぐに決断した。

またこの辺りから知識習得の一環でPython等による実装を試みるも、実装云々以前にインストール(だかダウンロードだか)、即ち入口の時点で挫折(門前払い)。試験日が迫ってきているのもあり、そこは諦めて試験勉強に専念。試験終了後に再開を検討するも未だ一歩踏み出せず。

 

④ ~試験前日

 

試験3週間前からStudy-AI模試β版で本番を想定した演習を実施。ここまで来ると設問を読んだ時にテキストや問題集で学習した内容なのか、初めて目にするものかの判断がつき、わからない問題に対しても消去法で選択肢を絞れる段階になった。ある程度知識が定着した証である。
それでも不正解の設問が多く、実力不足を痛感。

 

尚同じ問題を何度でも解答できるのでこれも上記YouTube同様、5回転繰り返した、以上によりこれまで解いた問題は上記分合わせて延べ1000問近くとなった

 


Ⅴ 試験当日

こうして4ヶ月間の勉強の成果を試す時が来た。出せる力を出しきる思いで望んだ試験は、開始から行き詰まった。

最初は法律問題が続けて出題されて、それなりに勉強したつもりが設問の内容がよくわからず、これは落ちると半分あきらめかけた。でもわからない、時間のかかる問題は適当に解答をマークしてさっさと先へ進む事を心がけた。

何せ200問近くを2時間以内に解答しなければならない(1問あたり概ね30秒以内)。なので長い文の設問は全部読まない(それしたら時間切れになる)。それが実ってか後半は順調(あくまでも前半に比べて)にいき、5秒で解けた設問もあった。

一応全問解答して20分余り、その時間最初の問題から見直しした

 


Ⅵ 受験を決意したキッカケ。もし不合格だったら…

G検定受験を決意したキッカケはChatGPTを始めて、それに関していろいろ検索しているうちにG検定の存在を知った。

ここ10年近く殆ど勉強せず、「勉強なんてもぉいいや」と長い間自己啓発を放棄した中で、たまには短期間でも真剣に勉強しようと、やって損はないとの思いで始めた。その間趣味の乗り鉄や登山等自粛して限られた時間内で勉強に取り組んだ甲斐あって何とか合格。
もし不合格だったら、当初は1回に限り再受験するつもりだったが試験直前になって気が変わり、今回限りと決めた。特にこれでスペシャリストを目指そうとかキャリアアップしようとか思わず、勉強の成果を試す意味合いがあった。
一応G検定には合格したが所詮卓上の知識に過ぎず、AIを使いこなせると言うには程遠く、全くの初心者レベル。上記ChatGPTの方は使ってはみたものの、以後は気分転換でたまに使う程度で実質殆ど利用してない。今後勉強で得た知識をどう生かすか模索の段階。

尚G検定よりも難易度の高いE資格もあるが、それに関しては特に受験を考えてない


Ⅶ 学習へのアドバイス

無論習熟度には個人差があるし、個々人の生活環境によって勉強できる時間も異なるので一概に●ヶ月で○時間勉強すれば合格するとは断言できない
2ヶ月以内で合格した人もいるようだが自分には無理と思って4ヶ月と決めて、結果それで正解だった。
現在G検定試験は年4回実施しているので自分の習熟度や生活環境によって決めるのが良い(会社単位での受験であらかじめ試験日が決められているのであれば別だが)。
またお金はかかるが講座利用も選択肢の1つ(3万円前後が相場)。自分は独学だったが、過去取得した資格で講座利用した経験から、独学よりは近道だとは思う(但し利用の仕方にもよる)。

以上長々と私の4ヶ月の学習歴を公開したが、当記事によりG検定合格に向けての参考になれば幸いです。

 

番外

 

下矢印上記以外G検定関連いろいろ動画を視まくったが下動画はそのうちの1つ。それら視聴する事でテキストだけではわからなかった概念が理解できるようになった

 

下矢印こちらはAI関連のニュースを公開したサイト。試験対策のみならず、AI全般に対するトレンド把握にも役立つ。G

検定に合格して以降も引き続き愛用しています