田村英里子「Domino」 | へーさんのCD棚~リサイクルマークはエコマーク

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持っているCDの中で、あ、いいなという曲(たぶんアイドルポップスがメインになると思います。)をのんびり書いていこうと思います。

ども。へーさんです。6月も半ばを過ぎましたが、関東はまだ梅雨入りしておりません。今までで一番遅かったのは6月22日だそうです。もしかしたら今年はそれを越えるかもしれない、とも報道されていましたが、どうなる事やら。そんな所で1667曲目。









田村英里子「Domino」

画像は収録の『SINGLE COLLECTION』




80年代後期から90年代にアイドル歌手として活躍していた田村さんの、5枚目のシングル曲。




何かが起こりそうな不安げなイントロからのAメロ、そこからメジャー転調したサビの開放感が気持ちよい曲です。アレンジもほどよくドラマチックで、サビ等のピアノの音がとても良い仕事をしています。




この曲は、遠距離恋愛をドミノ倒しのドミノに例えた曲になります。遠距離恋愛の不安感とドミノ倒しの崩れやすい危うい感覚を、♪くずさないで お願い神様~ と言うのはすごくわかりやすく、それだけにありがちとも言える例えですが、♪距離という分だけ いつでもハラハラしてるの~ という、物理的な距離の大きさによって不安度が増す、という要素を加味しているのは上手いと思います。(ドミノ倒しも長くなればなるほど難しくなりますよね)




さらに、本当は寂しいのにあなたの前では気丈に振る舞っている、という描写を2番に持ってきて、切なさやいじらしさも感じる曲にしています。




田村さんはデビュー時から歌唱力に定評があり、この曲も安定したか歌唱に伸びやかさをプラスして歌っています。前述のサビのメジャー転調はメロディやアレンジだけで開放感がありますが、田村さんのボーカルもとても気持ちよく響いていてその開放感をより強いものにしています。




アイドルらしい歌謡曲テイストが強かったそれまでの曲から、ニューミュージック路線へ変化し始めた曲で、本人の気合いもさらに感じられた曲だと思います。田村さんも“こういう曲が歌いたかった”とコメントされていましたね。




「Domino」田村英里子


作詞:平松愛理

作曲:鈴木康博

編曲:萩田光雄