Ｗ∞アンナ「ミライデンワ」
グラビア以外にお笑いにも挑戦していたユニットの、２枚目及びラストシングル。ちなみにメンバーの中川杏奈さんは、中野風女子シスターズの京本有加さんの同僚だった事もあります。
前作「JOY TO RIDE」に引き続き、元えちうらの芳賀俊和さんがプロデュースを手がけている曲です。（アレンジは植草岳さんになります）
“デンワ”というだけあってプッシュホンの音から始まる、というベタさがアイドルっぽいですね。曲自体は前作と同じように、ボーカルにエフェクトが入ったテクノポップになります。この頃（2011年）のアイドルは、Perfumeの影響が大きいですね。
Ａメロが若干地味な感じもしますが、♪もしもし未来の僕よ そっちはどんなんだい～ からのサビはポップ全開で、えちうらっぽい感じもあります。Ｂメロのリズム＆キーボードのアクセントも効いていて楽しいです。
歌詞は“未来の僕に自分がどうなっているのかを電話をして聞く”というモチーフで、その中で“どっちに転ぶかは誰にもわからない”“一体どこに辿り着けばいい”かわからない未来への不安もあるけど、♪もしもそっちの世界でつまづいているなら 未来だって 運命だって 変えてみせるから～ という前向きなメッセージを歌っています。♪ちゃんと笑って 人を愛して毎日過ごしてるかい？ と未来の僕に質問する事で、そうありたいという理想を表明しているんですね。
一部エレキギターがギュンギュン鳴っているっぽい所があって、せっかくバンド畑の方が作っているのだから、もっとフューチャーしてたら「エレクトロワールド」by Perfumeのようになったかも。個人的にはちょっと惜しい気がしました。
Ｗ∞アンナは、この１年半後の2013年に川村さんが引退して解散しています。中川さんも昨年引退しました。
「ミライデンワ」Ｗ∞アンナ
作詞：芳賀俊和
作曲：芳賀俊和
編曲：植草 岳