● いらないものを捨てる発想よりも、自分がより輝く未来を選択する。

 

 

 

おはようございます。

片づけ心理の研究家・伊藤勇司です。

 

 

桜が見頃で

満開のシーズンが大阪にもやってきました。

 

至る所で美しく

桜が咲き誇っています。

 

 

その満開の美しさを味わうと

心も自然に潤いがもたらされていく。

 

でも、その美しく咲く桜も、

冬の厳しい寒さの中で枯れているかのよう思えるような

葉も芽吹いていない状態の時期がほとんど。

 

 

古いエネルギーが削ぎ落とされているから

毎年美しく桜の花は満開に咲いていく。

 

そんな自然界のリズムを感じると

日々の在り方の本質を考えさせられていきます。

 

 

命のリズム。

 

また来年も満開の花を咲かせる前提があるから

今年咲いたものには執着しない。

 

 

片づけ心理の仕事をしていると

 

「執着」

 

は、一つの大きなテーマになります。

 

 

そしてこの執着は往々にして

 

「過去への執着」

 

が、ほとんど。

 

 

未来がもっと良くなると分かっていれば

今の自分にも執着はなくなっていく。

 

 

でも、往々にして多くの人は

 

「自分の輝ける未来が具体的にイメージできないから」

 

過去に執着してしまうものです。

 

 

コロナ禍を経て

そのことを特に実感する2年間でした。

 

予測できない世界。

コロナに翻弄される社会。

 

 

未来にこうしたいと思ったことも

 

「コロナの影響で出来なくなる・・・」

 

という現実が沢山起こっていった2年。

 

 

ぼくも例に漏れず

それを体感し続けていました。

 

 

そんな中で今週は

コロナ禍を経て2年ぶりに

東京出張に出かけることになりました。

 

 

 

久しぶりに表参道で、取材に答える仕事。

 

約2年ぶりの東京は

以前にも増して様変わりしていました。

 

原宿も通りましたが

駅がめちゃくちゃ開発されてましたね。

 

 

2年間、出張の仕事はほぼ全てと言って良いほど、

キャンセルし続けてきたこともあったので

出張したこと自体に感慨深い気持ちになっていました。

 

 

カッパちゃん、かわいい^^

 

 

少し話が逸れましたが

片づけ問題においても

 

「捨て方」

 

を、考える人は多いものです。

 

 

どうやって物を減らすか、

どうやっていらない物を捨てるか。

 

そこにフォーカスがいってしまうもの。

 

 

それでうまくいくならいいけど

そうでないなら。

 

 

一旦捨てることを脇に置いて

 

「自分がより輝く未来に」

 

想いを馳せてみることが大切です。

 

 

何をするのが、自分の喜びになるのだろう。

 

何に囲まれていることが、毎日の自分を豊かにするだろう。

 

どんな未来に向かうことが、自分をより高めることになるだろう。

 

 

 

以前、片づけが出来ないと悩む

一人暮らしの女性の方と話す機会がありました。

 

その方もまた、

 

「どうやって物を捨てたら家がスッキリするのか?」

 

と、悩み続けていました。

 

 

だからこそ、色んな片づけ本を読んだり、

整理収納アドバイザーの資格を取ってみたりなどなど。

 

物を捨てるための方法を模索しながら

一時的には少し片づいたとしてもまたリバウンドしてしまう。

 

 

そのお話を伺いながら、ぼくはこんな質問をしました。

 

「ところで、昔からずっと片づけが出来ない状態でしたか?

あるいは、片づけが出来ていてスッキリしていた時期はありましたか?」

 

 

この質問をした意図は

出来ないと思い込んでいる人は往々にして

出来ている時の記憶を忘れ去っているから。

 

そして、現状打破のヒントも、

出来ている時の記憶から生まれていくから。

 

 

ぼくがそう質問すると少し考えながら・・・

 

「そういえば、出来ている時もありましたね・・・。」

 

と、思い当たる節が。

 

「では、具体的にそれはどんな時でしたか?」

 

「それは、彼氏がいた時ですね・・・。

前の彼と別れてから、部屋が荒れていったかもしれません・・・。」

 

 

その話を聞いて、さらにこんな質問をしました。

 

「では、彼氏がいた時に、家で意識していたことはありますか?」

 

すると・・・

 

「そうですね。私、料理が好きで、特にお菓子作りが好きなんです。

元彼もスイーツが好きなんで、よくお菓子を作ってあげていました。

それを喜んで食べてくれていた姿を見て嬉しかったのを今思い出しました。」

 

 

この話を聞いて、ぼくはまたこう質問します。

 

「ところで、今お菓子作りはされていますか?」

 

そう聞くと・・・

 

「いや、今はやってないです。元彼と別れてからは、一度もやってないですね・・・。もう何年も。」

 

 

その言葉を聞いて、ぼくはこう伝えました。

 

「では、物を捨てることは今は考えなくていいんで、

一度お菓子を作ってみてはと思いましたがいかがでしょうか?」

 

すると・・・

 

「いや、キッチンもお菓子を作るような状況じゃないですね・・・。」

 

という返答が。

 

 

「では、なおさら一度、お菓子作りをされてみてください。

片づけや物を捨てることを考えると、悶々とした感情も引き出されると思います。

 

物を捨てることを考えるよりも、出来ていた時の自分が取っていた行動を再現してみたほうが、

結果的にそこから行動も弾むようになっていきますよ。」

 

 

そのことを聞いて、その方はお菓子作りをやってみることに。

 

 

そこから数ヶ月経った、ある日。

 

ちょうど今のような桜の季節に

その方から久しぶりに連絡が来ることに。

 

 

その内容は、以下のようなものでした。

 

ーーー

 

伊藤さん、ご無沙汰しております。

 

実は一つご報告があるのですが、

私、彼氏ができました!

 

そのきっかけは、お菓子を作ったことからだったんです。

 

お菓子作るためにキッチンを整理して

久しぶりに作ってみると楽しくて。

 

調子に乗っていっぱい作っちゃって

一人で食べ切れないなと思ったので会社に持っていったんです。

 

同僚にお裾分けしたら喜んでもらえて。

 

それが嬉しくてまた作りたくなって

時々作ったお菓子を会社に持っていくようにすると

それがきっかけで別の部署にもお裾分けがまわるようになって。

 

そしたら、たまたま会社の飲み会で、

私の作ったお菓子を食べて喜んでくれていた男性がいて。

 

その彼と意気投合しながら

お付き合いする流れにも発展していきました。

 

いま、彼が家に来るので、家は綺麗です(笑)

 

伊藤さんがおっしゃっていたように捨てることは脇に置いたら

ずっと欲しいと思っていた彼氏も出来て、結果的に環境が整いました。

 

その節は、ありがとうございました!

 

ーーー

 

 

ぼくは片づけ心理の仕事をしながら

 

「片づけたい」

 

と、願う人を沢山見てきました。

 

 

でも、そのほとんどの方が本当にやりたいことは

 

「片づけではない」

 

ケースがほとんどでした。

 

片づけは一つのプロセスであり

真の目的ではないということ。

 

 

その真の目的の一つが

 

「自分が輝ける未来を手にしたい」

 

という潜在的な願望です。

 

だからこそ、そこにダイレクトにリーチするために、

ぼくはその方に幾つか質問をしていきました。

 

 

あなたにとって

 

「片づけの先にある、本当に手にしたいものとは?」

 

そして、どんな時に、あなたは輝ける自分でいられましたか?

 

 

桜を見ると、毎年思い出すエピソード。

 

 

いらないものを捨てる発想よりも、自分がより輝く未来を選択して。

 

 

片づけ心理の専門家

空間心理カウンセラー・伊藤勇司より

 

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