私自身は学校の先生をしたことがないので(そもそも教員免許を取らなかったので)学校の先生のお仕事は本当に大変だと思う。いろいろ身近に見聞きすることも多いしね。家庭教師や塾・予備校の教師の立場では関われない(関わるべきでない)ような関わりもしないといけないし・・。

・・ということはおいといて

この季節、小論文や志望理由書の類を指導してて困るのは、「学校の先生がこう言ってました」。

私のような外部の指導者に見てもらう前に、当然学校の先生(担任だったり国語の先生だったり)に見てもらってるもんね。私が直したものをさらに学校の先生に見てもらって・・というケースも当然多い。

 

以前書いたようになんだか変なルールを課している例では「そんなことはありません」で一蹴。

小論文の指導で、明らかに学校の先生の読みが間違っている例も、先生の悪口にならないようにそーっと間違いを指摘する。

近々のケースでは、生徒さんが誤った読解(かなり壮大な誤読)の元に小論文の議論を展開していて、内心これやと全く点数ないなぁ・・と思いつつ「いやいや、そういう話とちゃうし」と言って本文を解説していると、生徒さん泣きそうになりながら、自分の論文の「ここもダメですか?」「ここもダメですか?」。いや、その部分部分の表現自体はOKでも、全く異なる文脈に置かれているから、そもそも問題に応じた論文になってないんです。で、その生徒さんその期に及んで「学校の先生の添削ではこうなんですけど・・」と恐る恐る出してくる。それを見ると内容には手をつけず、表現の添削だけをしている。生徒さんが先ほど「ここもダメですか?」といちいち念を押した部分には丁寧に二重丸とかつけてあって褒めている。さては、学校の先生も本文を誤読したか・・とチラと思ったけど、そこは「学校の先生はきっと問題文を読まずにあなたの論文だけ読んで添削しはったんやない?」と言うておく。もしもそういうテーマだとすればそれなりによく書けてる文章だもの。

 

とかなんとか、人の失敗をあげつらってヤな性格ですね〜。

そう言う私も、誤読したことなんて数知れないし、間違ったこと教えたり嘘教えたりすることも(かなり経験積んだ今に至っても)多いし。

 

困るのは、例えば志望理由書などで「ここを強調した方がいい」「こっちを先に書いてこちらは後回しにした方がいい」的に、構成的な部分で学校の先生と意見が異なるとき。私も、その先生も、それぞれに理屈あって「こっちを先にしたほうが・・」とか言ってるんですが、こればっかりは双方ともに理があってどっちが正解とも決められませんわ〜。けっきょく生徒さんに決めてもらうことになる。

読む方の立場になって、さてどっちがアピールするのか?・・実はあんまり違わないかもしれないんだけどね。