来年、令和五年の干支は「卯(兎)(うさぎ)」ですね。

 

「卯」は方角的には「東」、時間的には「明け方の六時ごろ」を表すそうで、そこから「陽」の気を意味するのだとか。

 

また「卯」が「兎」となったのは、「兎」が多産で「陽」の気を持つとか、「卯」=「東」から満月が昇るので、月は「兎」と結びついていることから等々の説があるようです。

 

月に兎が住むというのはインドの古代の説話が元。仏教説話として早くから日本にも伝わったといいます。

 

そのような「卯」は神事にも深く関わっています。

 

例えば新嘗祭(文献の表記上は大嘗祭)は卯の日(下卯。三回ある時は中卯)に斎行されていました。

 

そうそう『古事記』には「因幡の白兎」の話がありますね。

 

戦前の唱歌「だいこくさま」の題材にもなっていました。

大黒さま(だいこくさま) 童謡 レコード版 - YouTube

 

歌詞を引いてみましょう。

 

おおきなふくろを かたにかけ
だいこくさまが きかかると
ここにいなばの しろうさぎ
かわをむかれて あかはだか

だいこくさまは あわれがり
「きれいなみずに みをあらい
がまのほわたに くるまれ」 と
よくよくおしえて やりました

だいこくさまの いうとおり
きれいなみずに みをあらい
がまのほわたに くるまれば
うさぎはもとの しろうさぎ

だいこくさまは だれだろう
おおくにぬしの みこととて
くにをひらきて よのひとを
たすけなされた かみさまよ

 

更に―

 

重要なことに―

 

吾人にとって―

 

「兎」は住吉大神の神使なのだとか! (知りませんでした…)

 

住吉大神の総本社は大阪の住吉大社ですが、そのご鎮座が「辛卯年卯月卯日」だったからとのこと。

 

そのようなわけで、他の住吉社においても神使として「兎」は重んじられています。

 

谷口雅春先生が神啓を受けられた神戸の本住吉神社もそうです。

 

それぞれ境内には石や瓦や木彫りの「兎」のお姿を見ることができます。

 

参考となるサイトを感謝しつつご紹介

住吉神社の兎 (plala.or.jp)

 

幾重にも意義深い年だと感得した次第です。

 

 

【参考資料】本住吉神社と谷口雅春師

此の真理の啓示を受けましたのは、私が兵庫県武庫群住吉村に住んでおりました頃に、勇湯という銭湯がありまして、午前五時頃からもう新湯が沸いておりましたので、風呂好きの私はいち早くその銭湯へ出掛けて行き、快い湯加減に温まって爽やかな気持ちになり、身も清浄、心も清浄にあらい浄めたそのままに、勇湯から三丁ばかりの距離にある産土神社なる本住吉神社に、毎朝日参して日本国の隆昌と皇室の御安泰とを祈願して帰ることにいたしておりました際に、その本住吉神社の大神から霊感をいただいたのであります。従って、生長の家の説いている真理を掲示された本尊神は住吉神社であらせられるのであります。

(『白鳩』昭和三十七年四月号「住吉大神出現の由来因縁について」)