新型コロナウイルスをめぐる報道につき、もちろん有益なものも多いでしょうが、他方でいたずらに不安や恐怖を煽るかのようなものも見受けられるのではないでしょうか。

 

いまから、かれこれ90年ほど前に書かれた谷口雅春師の言葉を紹介します(新編『生命の實相』第2巻、実相篇より)。

 

如何にこの世界にはコトバの力によって人類生活を不健康化し、不幸化し、暗黒化そうという運動が多いことでしょう。毎日日本国中に合計何百万何千万という発行部数をもったジャーナリズムは皆一様にこの人類生活不健康化、不幸化の運動に味方しているように見える。

 

全世界でいう時は十数億の発行部数に達するジャーナリズムが毎日コトバの力で人類生活を不健康化するための印刷物をバラ播いていることになる。

 

ジャーナリズムは自覚せずして資本主義に買収されて知らず識らず人類生活暗黒化運動に参加していることになり日々世界中に十数億の印刷物をバラ播いて、人類を暗黒の病的想念で一呑みにしようとしているのであります。

 

今や印刷物だけではありません。テレビがあり、ネットもある。

私たちは暗い言葉ではなく、明るい言葉をもっともっと発し、広げていきたい。

言葉は「信念」を喚び起し信念は直ちに人間の健康を左右するものでありますから、吾々は出来る限り言葉の善き使い方を知らねばならないのであります。「言葉」でこの世界に健康を満たせば、この世界の人類が健康になる。「言葉」でこの世界に光明を満たせばこの世界が光明化される。

 

「生長の家」は実にこの「言葉の力」によって人類生活を健康化し、幸福化し、光明化せんがための「神の国運動」であって、『生長の家』の発行部数が殖えるほど、この世界に「善き言葉の力」が殖えることになる。

 

「善き言葉の力」が殖えればそれだけ人間の心が光明化し、地上に浮動している人間の「想念の波動」が光明化し、一切の現実的悪の種子が浄められ、キリスト教でいえばキリスト再臨、仏教でいえば弥勒菩薩下生、即ち地上天国建設の時期が早まることになるのであります。