5月17日と18日の週末を利用して

空知(そらち)総合振興局管内への

車中泊旅を敢行した。

戦後復興を支えた石炭産業で隆盛を極めるも

閉山後の人口減で一気に過疎化が進んだ地域だ。

 

朝9時に出発。晴天、最高気温も23℃以上の予報。

札幌から国道275号線を北上、

道道278号線沿いの奈井江町(ないえちょう)へ。

約1時間半で道の駅「ハウスヤルビ奈井江」に到着。

 

1913年に開鉱し、1972年に閉山した

「住友奈井江鉱」があった町。

1960年の人口は18,000人を超えていたが、

今や4,700人の農業の町。

炭鉱跡地付近はゴルフ場になっている。

 

駅名の「ハウスヤルビ」は、

同町と友好都市提携を結んでいる

フィンランドの町名。

その辺を意識したログハウス調の風格がある駅だ。

玄関前の電話ボックスも北欧調。

 

この駅は日本一長い直線道路の中間地点にある。

国道12号の滝川市新町から美唄市光珠内跨線橋までが直線で

29.2kmもある。

この道路は明治時代に樺戸集治監の囚人たちによって作られた。

 

駅の隣には、ラーメン店が建っている。

イメージキャラクターの「ヤルビー君」もいる。

ヤルビーは友好都市名が由来なのだろうが、

この辺に昔生息していたビーバーがモチーフという説がある。

 

敷地内には「測量の碑」なるものがあった。

北緯43度25分51秒6、統計141度53分33秒9、

標高25.56mと書いてあるが、

なぜここにあるのかは不明。

 

ワラビやフキ、ウド、ヨモギといった

山菜が並んでいる。

小さい味瓜(マクワウリ)らしき果実も

一袋200円で売っていた。

 

 

売店には「しょうゆソフト」というのがあったが、

味の想像がつくのでやめておいた。

まだ先は長いのだ。

 

2階にはなぜか古民家が再現されている。

室内には座卓や懐かしいブラウン管テレビ。

3丁目の夕日を連想させる光景。

 

 

道の駅の裏には、多目的広場がある。

子どもたちの遊び場であり、

災害時などはヘリコプターの離発着場になるらしい。

緑の芝生に青い空、白い雲。

それだけで清々しい気持ちになるものだ。

 

産炭地域への旅はまだまだ続く。