ラーメンは元来好きな方で、そこそこ食べてきた。

けれど今や高血圧ジジイ。こってり系のラーメンは控えている。

 

そんな中、妻から純連(じゅんれん)のラーメンを

食べたいと言われた。

昨年春に豊平区平岸に引っ越してきてから

近所にある「さっぽろ純連札幌店」の前を

ちょいちょい車で通るようになったので気になっていたようだ。

 

プータロー時代を含め、人生の半分以上を札幌で過ごしてきたが、

札幌ラーメンの代表格「純連」には行ったことがなかった。

先日の午後5時半、自宅から車で10分弱のその店に

妻と息子と3人で遂に行ってきた。

 

店舗の前には7台、道路を挟んで向かいには8台分の駐車スペース。

店舗前も1台分空いていたのだが、躊躇して向かい側に停めた。

横断歩道のない道路を渡って店内へ。

 

店内では若者5人組。テーブルが空くのを待っていた。

我々は券売機で食券を購入し、それを店員に渡した。

ほどなくして5人組がテーブルへ移動。

我々もその直後にカウンターに案内された。

しばらくしてラーメンが運ばれてきた。

私は、みそラーメン(980円)。

息子は辛みそ(1,180円)、妻は塩(980円)。

トッピングは誰も注文しなかった。

 みそラーメン

 

辛みそラーメン

 

ラーメンはラードの膜が蓋になっているのでスープが冷めにくい。

太くて縮れた麺はやや硬め。もう少し柔らかいの好きだ。

もやし、長ネギ、玉ねぎ、メンマ、チャーシューが入っている。

どんぶりの底に沈殿したひき肉をすくいながら

こってりスープを半分以上飲んでしまった!!

スープは癖になる危険な味だった。

 

カウンター前には若い女性のバイトがふたりいたが、

ひとりはマニキュアを施した長い爪をしていて

テレビを観ながら素手で食器を洗っていた。

奥の男性店員も調理をしながら大きな声で私語をしている。

 

一足先に食べ終わり、「ご馳走様」と言って席を立ったが、

どの店員からも挨拶はなく、無言のままだった。

妻たちや他の客が店を出るときも殆んど挨拶がないようだった。

 

札幌を代表するラーメン店なので、観光客も多く来店するはず。

それなのに、飲食店としてあるまじき接客態度で、

実にけしからん。社員教育はしていないのだろうか。

味はまあまあだが、2度と来店しないと確信した。

 

些細なこととは承知している。ウザい年寄ならではの感想なのか。

若い人たちは何も感じないのだろうか。

札幌ラーメンの行く末を案じているのは我々だけだろうか。