青函航路は津軽海峡フェリーと青函フェリーの2社が運航。

青森の津軽海峡フェリー・ターミナルは立派で売店もあるのだが、

我々が乗船手続をした青函フェリーのターミナルは質素だった。

運賃も安いのだから仕方がないか。

 

 

乗船手続を終え、

14時35分発の函館行の待機エリアに車を停めた。

私の前には釧路ナンバーの先客が1台。

係員が来て車の誘導を始めたのは出発の15分くらい前だった。

 

往路(苫小牧から八戸まで)に乗船したシルバーフェリーは

出航90分前までに乗船手続をすることになっており、

ドライバーだけが車に乗って乗船する方法だったが、

青函フェリーは30分前までに乗船手続をすればよく

同乗者と一緒に車で乗船するしくみだった。

会社によって手続時刻も乗船方法も違うのだった。

 

函館までは約4時間の船旅。

今回乗船したのは、「はやぶさⅡ号」という

今年の4月に竣工した新しい船だ。

この船には大部屋の2等船室がいくつかあり、

個室が少しあった。

 

大部屋は青函連絡船の客室を思わせる絨毯張りのがらんとした船室。

テレビがそれぞれ1台設置されているようだ。

私たちが陣取った船室は2人だけの貸切状態。

他の船室を含めても乗客は10人くらいだろうか。

土曜日の午後の便とはいえ、これじゃ明らかに赤字だ。

 

小雨が降っていたが、少しだけ甲板に出てみた。

青森港の一部が見えた。もうすぐ出航だ。

 

椅子席に座っていた中年男性は、

船内の自販機で買ったらしいパンをむさぼっていた。

飲み物やパン、カップラーメンの自販機があった。

 

函館に着いたら札幌まで運転しなきゃならないので、

身体を休めようと思い船室で少し居眠りをした。

ちなみに妻は運転免許を持っていない。

往路は結構揺れたが、今回はあまり揺れなかった。

船内のモニターで、船の現在位置が分かるようになっていた。

 

 

函館に着いたのは午後6時40分頃。15分遅れだった。

今回は車の進行方向の壁が開くようになっていたので

車を方向転換せず、直進して下船できた。

辺りは真っ暗になっていた。

 

港近くのガソリンスタンドで給油してから

函館のご当地コンビニ

「ハセガワストア」で安い弁当を買った。

夕食どきで店内は混んでいたので

注文を受けてから焼くという、やきとり弁当(実は豚肉)は買わなかった。

 

道中に道の駅らしきものはなかったので、

一時間ほど走ったところにあった

「チェーン脱着場」に車を停めて弁当を食べた。

 

大沼公園から豊浦まで高速道路を使ったが、途中で雪が降りだした。

高速道路は積雪のため時速50km規制、

札幌まで高速を使うとかなり距離もある。

どうせゆっくり走るならと

距離が短い中山峠を越えるルートを選択。

 

こういう時に備えてスタッドレスタイヤに履き替えてあった。

わが愛車「エブリイ」はパートタイム四駆方式。

積雪の中、4WDモードに切り替えて何とか自宅にたどり着いた。

午後11時30分を回っていた。さすがに疲れた。

 

船内泊を含め2泊3日の青森の旅は無事終わった。

この日程で県内の3つの美術館を回るのは結構きつかった。

十和田を除き天候に恵まれなかったのは、日頃の行いが悪いせいだろう。

 

弘前城を見られなかったのと、

弘前の街並みを散策できなかったのが心残り。

去年の関西旅行もそうだったが、

貧乏性のせいでつい強行日程を組んでしまう。

ああ、金と暇があればなあ。

年末ジャンボでも買うか!!