11月中旬にさしかかる週の後半、

私は妻と愛車エブリイで青森県内を回った。

妻が行きたがっていた3つの美術館を1日半で巡る強行日程の旅。

 

往復のフェリーとホテルは事前にネットで予約し、

前売券が間に合った青森県立美術館の企画展チケットは

コンビニのチケットサービスで購入した。

 

午後6時過ぎ、札幌から苫小牧西港までは

ノンストップだと一般道で1時間45分ほどの距離。

千歳市内の丸亀製麺に立ち寄り夕食を摂ったので

苫小牧西港フェリーターミナルに到着したのは、

午後8時30分頃だった。

 

八戸行のシルバーフェリーの出航は午後11時59分で

その1時間半前までに到着するよう指示があったのだが

乗船手続開始の9時45分まではまだ1時間以上ある。

早く着きすぎたので妻に早速叱られた。

 

まずはカウンターで駐車場の場所を教えてもらい車を停めた。

ターミナルの待合室は暖房が効いていないようで相当寒かったので、

手続開始時刻まで車内で待った。

有料駐車場だが、90分までは無料だった。

 

 

9時50分頃、乗船手続をしようとターミナルのカウンターへ行ったら

既に受付は始まっており、4組ほど並んでいた。

10分ほど待って無事手続が完了した。

印刷しておいた予約案内書と車検証を提示したら

乗船申込書は記載しなくてもよいそうだ。

乗船券2枚とダッシュボードに載せる赤い紙を渡された。

  

 

指定された乗船待機エリアに車を停め、指示を待った。

我々が乗船する「シルバーティアラ」は車から死角になっていて見えなかった。

船の写真が欲しかった!!

同乗者はターミナルから徒歩で船内に乗り込むスタイルだった。

 

午後10時50分過ぎに係員が車の誘導をスタート。

まずはトラックが次々と船内に入っていく。

そして乗用車の番。私の車は5番目くらいに誘導され、

船内入口で乗船券を提示し、少し緊張しながら車を進めた。

駐車した車のタイヤに係員が手際よく車止めを置いていく。

 

船室の入口で妻と会った。

彼女は2等レディースルームへ、私は2等船室に分かれて入った。

どちらも1室の定員は12名だが、私の部屋は3名しかいなかった。

妻の部屋は4名だったそう。

横幅が60cmくらいの折りたたみ式のマットレスが自分の居場所だ。

壁には洋服掛けのフックが1つとコインロッカーがある。

有料の貸し毛布もあるのだが、私は寝袋を持参していた。

何もないとやや寒いと感じた。

 

船内浴室の入浴時間は午前1時までと聞いていたので、

出航前にすばやく入浴した。

洗い場は5名分、浴槽は4名が同時に入れる広さだった。

少し込み合ってきたので洗い場は満員状態だった。

女子の浴室は洗い場が10名分もあり、快適だったようだ。

 

船内には売店があり、ちょっとしたお菓子やカップめん、

シルバーフェリーグッズなどが並んでいた。

この便の営業時間は11時~1時と6時30分~7時30分までのようだ。

 

シルバーティアラ号の象徴「ティアラ」を被った女性の

模型が飾られていた。

5年前に完成した船なので、船内もきれいだった。

 

客室の近くには自販機コーナーもある。

飲み物、アイスはもちろん、

電子レンジでチンして食べるチャーハンや豚丼、

かにめしなどの冷凍食品も豊富だった。

食べなかったけどね。

 

定刻の11時59分に出航したが、

風が強かったせいか、船は終始揺れていた。

念のため持参した酔い止め薬を飲んで、寝袋をかぶって横になった。

なかなか寝付くことができず、トイレに3回も行った。

3時過ぎに寝たと思うが、

6時過ぎには同室の兄さんの目覚ましで起こされた。

甲板に出てみたが、風は思いのほか冷たくなかった。

 

下船の段取りが分からず落ち着かなかったが、

午前7時15分(入港15分前)くらいにドライバーと同乗者が

一緒に自分の車に乗り込むようアナウンスがあった。

車内は寒かったのでエンジンをかけて待った。

いよいよ下船。まさかバックのまま下船するのかと思いきや

船体の横側に出口が開いていた。

少しバックして無事に下船できた。

 

八戸に上陸後、車を10分ほど走らせて

新港にある食堂「和こ」で朝食をとった。

ネットで調べて海鮮が美味そうだったので楽しみにしていたのだが

朝食は「朝定食」の一択だった。

ちなみにこの日の朝定食はアジフライ。

朝から多彩なメニューがあるはずないか。

妻は海鮮がそもそも苦手なので怒らなかった。

 

 

 

なかなか素朴な味で良い朝食だった。これで500円。

おまけに食後のコーヒーも付くのだから文句は言えない。

普段は飲まないコーヒーだけど、眠気覚ましに飲んだ。

店内のテレビで天気予報をやっていた。

今日の午後からは雷雨になるって。とほほ。

 

気を取り直して次の目的地へ向かった。