むかわ町の道の駅「四季彩の館」の駐車場で

人生初めての車中泊をした。

と言いたいところだが、実は祖父の通夜のとき、

一度だけ車で寝たことがあったので正確には2度目だ。

 

狭い軽貨物自動車をベッドモードにすると

運転席と助手席を一番前に移動しなければならず、

身体を軟体動物のようにくねらせながらどうにか運転席に滑り込み

そこから外に出なければならないのが大変だ。

 

車内は夜は肌寒かったが、早朝になると暑くなった。

サンシェードをはずすと、

窓ガラスの内側は結露でしっかり濡れていた。

5時頃に目が覚めて道の駅のトイレで用を足したのだが、

車内で着替えや後始末をしているうちに大きい方を催してきた。

危なく漏らしそうになった(ほんのわずかチビったような気がする)。

 

8時半頃、道の駅の売店はまだ空いていなかったので、

朝食をとらずに出発し、

苫小牧のコンビニでおにぎりとパンを買った。

しばらく走り伊達市大滝区の「きのこ王国」に立ち寄った。

ここは道の駅ではないのだが、そこいらの

道の駅よりずっと立派だ。

 

ここの売りは110円で食することができる「きのこ汁」

結構キノコが入っていて満足感があるみそ汁だ。

230円のプレミアムきのこ汁なんてのもあった。

 

館内のイートインコーナーには

「ついに出た!!しいたけソフト」という貼り紙。

クラッシュしいたけがソフトクリームに塗してあるようだが、

ナッツのような香ばしさって、本当かいな。

きのこ王国限定だからって、食べる人はいるのだろうか。

 

きのこ王国というだけあって、

地元産のぶなしめじ、しいたけ、なめこといった

キノコ類がしっかり販売されている。

 

さらにいろいろな種類のおにぎりやパンなどが

所狭しと並べられていた。

朝食はコンビニではなく、ここで食べるのが正解だったな。

 

きのこ王国を出発し、しばらく進むと

雪を頂いた羊蹄山が見えてきた。

この山は見る方角によって形がかなり違うのだが、

喜茂別町側から見るのがとても美しく、まるで絵葉書のようだ。

まさに「蝦夷富士」と称される所以だ。

 

 

国道230号線を南下、遊園地のあるルスツリゾートを過ぎ、

留寿都(るすつ)村市街地に入ると国道沿いに古いお店がある。

ここが「みそまんじゅう」で有名な梅屋菓子店だ。

創業は100年近く前というから北海道ではかなりの老舗だ。

このまんじゅうは1個60円で個包装されている。

天然素材を使っているので、賞味期限は3日間しかない。

10個買ったら、ご主人が1個おまけしてくれた。

実に素朴な味のまんじゅうなのだ。

 

 

ヘタレおやじの車中泊の旅はまだまだ続く