森町(もりまち)の鷲ノ木漁港から望む

北海道駒ケ岳が美しい。

道南地方のシンボルとなっている標高1,131mの成層火山である。

思わず車を停めて見入ってしまう。

 

漁港から10分弱で道の駅YOU・遊・もりに到着。

展望物産館という看板の立派な建物だ。

北海道の町名は豊浦町(とようらちょう)のように

「〇〇ちょう」という呼称が殆ど。

〇〇まちというのは「もりまち」だけなのだ。

 

漁業のまちというだけあって水産加工品が豊富。

ホッケやサケのくんせい、

道産のすり身を使用した天ぷらかまぼこ、

たらやホタテの珍味などが並ぶ。

 

 

 

全国駅弁ランキングで常に上位を誇る赤いパッケージの

「元祖いかめし」はこの町が発祥だ。

するめイカの中に生米を詰めて

味付けをした汁で炊き上げたもので、くせになる味だ。

 

 

正午を回っていたので昼食をとりたかったのだが、

肝心の食堂がここにはない。

菓子や酒類は販売しているが、

パンなど食事になる商品はなかった。

自分用に「きらっ酒」のワンカップを購入。

森町産米の「きらら397」を使用した純米酒で

金滴酒造(新十津川町)が製造しているものだ。

 

 

とようら駅でホタテ弁当でも買っておくべきだったが、後の祭りだ。

しかたがないので、

白いかめし390円を購入して

裏手にある公園のベンチで食べた。

本来レンジでチンしたりして温めて食べるものなので、

そのまま食べると今一つだが、背に腹は替えられなかった。

 

道の駅の裏手には「青葉ヶ丘公園」という

広い公園が広がっていた。

17種1,000本もの桜が植えられたそうだ。

 

 

桜は少しだけ咲いていた。

季節が過ぎたのか、これからなのか分からないが

見頃とはいえなかった。

 

空腹は満たされないまま道の駅を後にして

さらに噴火湾を南下する。

国道を走っていると駒ケ岳が視界に入る。

車を停めて眺めたいところだが、

一車線の細い道路なのでなかなか停められない。

やっと脇道に入って鑑賞することができた。

 

午後2時に道の駅「つどーる・プラザ・さわら」に到着。

この駅があるのは旧砂原町(さわらちょう)だが、

2005年に森町と合併したので、消滅してしまい今は森町だ。

 

隣にはやすらぎプラザという施設があった。

軽食でもやっていないかと中に入ってみたが

コーヒーなどの飲み物だけだった。残念。

 

今度は道の駅に入って食べ物を物色。

さわらの帆立めし550円はむなしくも既に完売。

昼食時は過ぎているし、もともと少量の仕入れなのだろう。

ゴールデンウィークに差し掛かっているんだから

もう少し仕入数を増やして欲しかった…。

 

レトルトパックの魚たちや土偶ドリップコーヒーはあっても

パン一つ売っていない。

ここでは菓子を1つ食べて空腹をごまかすことにした。

 

 

七福堂の「さくらどらやき」か「さくらあんパイ」で迷ったが、

結局どらやきを購入。

味はまずまずだが、小ぶりなのであまり食べた気がしなかった。

 

 

2階の展望室からはガラス越しに太平洋が見えた。

振り向くと駒ケ岳もばっちり見ることができた。

景色は美しいが、腹の足しにはならなかった。

 

 

次の道の駅では食事にありつけますように。