13日以降、ほぼ毎日外出する用事があって、久しぶりに連日電車に乗りました。現役の最後は原付で通勤できる職場に配属してもらったのですが、それ以前は片道1時間半ほどの電車通勤。10年ぶりの電車移動は、こんなにも運動量が多かったのかと、驚嘆しました。ほぼ毎日自宅裏の小山内裏公園周辺で蝶の観察を続けていてもこのありさま。現役のサラリーマンの皆さんのすごさを再認識しました。

 今日の指揮者は、日本人の血が入っているドイツのエリアス・グランディ。前回の指揮者マキシム・パスカルが指揮棒を使わずに全身で踊るかのように指揮していたのに対し、指揮棒を円運動のように振って指揮していたのが対照的でとても面白く感じました。

 ショパンのピアノ協奏曲第1番は、結構いろいろな方の演奏を生で聞いた経験があるので、早熟の天才と評されるマリー=アンジュ・グッチの演奏を楽しみにしていたのですが、連日の疲れがたまっていたのか、間欠的に睡魔に襲われ、演奏ぶりは印象に残りませんでした。ところが、アンコールはとても印象的でした。座って構えた瞬間左手のための曲に違いないとわかりました。ラヴェルの左手のための協奏曲の中から独奏のカデンツァ。ショパンの協奏曲のアンコールとしては異色で、びっくりしました。

 後半のブラームスの交響曲第4番は、私としては、第1番に負ける劣らず好きな曲で、眠気に襲われることもなく、楽しく拝聴しました。