過去のエクアドル採集で最もセセリが豊富な場所がどこかと聞かれれば、Tenaに近いLlaucanaではないかと思います。今回訪れた南部のTiwintza、Lorento近くのCascade Lorentoもかなり良い場所であることが分かったので、Llaucanaの状況がとても楽しみでした。

 昨日(3/6)丸一日採集に出かけました。8:30~13:30の5時間ほどの採集で、10:30頃から2時間半程度は日照があり、今回の採集の中ではベスト3に入る好条件でした。Tiwintza2日目の2/26(168頭)、Cascade Lorento1日目の3/3(136頭)がやはり3時間程度の日照がありました。その他の日々は2時間に及ぶ日照はなかったと思います。場所もよく、条件も良かったのですが、Llaucanaとしては、セセリの姿が少なく、74頭の成果にとどまりました。かなり良い日照となった12時から13時ころはほとんどセセリの姿がありませんでした。こういった経験は初めてです。森の中の状況はほぼ同じに思えました。トレイルの状況も全く変化がないように思えました。前回の訪問は2019年11月で、丸一日採集した日は183頭の成果がありました。その前年の2018年10月は1日の採集数としてはエクアドル最多の228頭という日もあり、Llaucanaだけ732頭のセセリを採集しています。今回、いかに少ないかがわかると思います。

 Llaucanaは、ガイドのオリベリオが建てた山小屋があり、そこを拠点に採集していました。今回は、森の入り口までの道路が整備されて簡単にアクセスできるようになったことから宿泊することはありませんでした。山小屋までは、ゆっくりと採集しながら1時間ほどの距離。ちょっとアップダウンがあるのですが、手ごろな採集地でしょう。2022年に訪れたときはLlaucanaを訪れなかったので、2019年以来。写真のように小屋周辺の手入れが悪く、やや荒れた感じでしたが、泊るには問題がないようでした。下の写真は、初めて訪れた2016年12月の時の状況です。このまま放置すると泊れなくなってしまうかもしれません。ガイドのオリベリオも70歳近くなっているので、やむを得ないことかもしれません。夕方や早朝の薄暮飛翔性のセセリを採るには泊まる必要があるので、もったいない。