4年に1回しかない2月29日、朝から小雨が降る天候で、ネットでみる10日間の予報はすべて曇りないし雨という状況でした。朝食をとりながら、エクアドル各地の天気予報を検討。その結果、南部からOrellana周辺に移動するという結論に達しました。グーグルマップのナビでみると、11時間弱かかる見込み。

 エクアドルに来てから4日間採集したのですが、ほぼすべて曇天。10日後までの天気予報は、さらに悪くなるとのこと。こういった情報はネットが整備されたからこそ入手できるものでしょう。エクアドルは、ホテルは当然のこと、ちょっとしたレストランでもWifi環境が整っています。さらに、昨年11月からスマホを使うようになり、エクアドルに来てからすぐにシムを購入。4日間の基本仕様が付いてUS$5 、さらに12日分でUS$6、合計US$11で旅行期間中はスマホが使えます。グーグルマップのナビを衛星写真画像で使うと、移動してルートの状況がかなり正確にわかります。本当に便利な時代になったものだと痛感しています。

 11時間の移動でOrellanaまで行けるのですが、さすがのオリベリオも60歳代後半となっていてずいぶんと疲れたみたいなので、8時間ほど走ったTenaに泊まることにしました。この町は、ほぼ必ず寄っている場所です。明日からは、OrellanaないしCoca周辺に滞在して採集する予定です。GPSの高度プロファイル図だけでは味気ないので、移動の途中で小用をした時に道端で撮影したセセリを紹介します。小雨の中でしたが、この最普通種はちゃんと姿を現してくれました。Cecropterus longipennis (Plötz, 1882)という種で、以前は、Autochton属とされていたものです。Cecropterus 属は、Evans,1952では、Autochton属のシノニムとして扱われていた属ですが、DNA解析により復活して、表にまとめたような種が含まれるとされています。

 

 これまでの分類から劇的に変更がなされたことが分かると思います。いずれ、もう少し詳しく触れることがあるかもしれませんが、従来の分類になじんできた人には、とても信じられないような分類となっています。