1月第2週は、週後半、1/14,1/15,1/16,1/17の4日間の観察でした。初日の1/14にウラナミシジミが姿を現し、シャッターをいくつか切って記録されているかどうか確認したところ、残されていた画像は試し撮りした日陰の雪化粧だけでした。それならばスマホでと止まっていた場所を見ると飛び去ってしまっていて、この日は見かけた斜面をくまなく探したのですが、二度と姿を確認することはかないませんでした。1/6のヤマトシジミ、1/8のベニシジミに続いて幻の記録となってしまったと大いに落胆しました。

 年明けからうまく撮影できなかった原因を丹念に調べたところ、SDカードへの記録がうまくいかないときがあることが分かり、新たなSDカードを購入、その後は記録できないという現象は生じていません。一瞬、カメラの再購入も覚悟したのですが、最小限の負担で済みそうです。

 翌日からも、ずいぶんと時間をかけて探しましたがウラナミシジミが姿を現すことはありませんでした。ところが、今日(1/17)、日差しの中で翅を広げているウラナミシジミを見つけ、画像として残すことができました。2011年から観察を始めた中で、成虫越冬ではない蝶を年が明けても確認したのは昨年のベニシジミが初めてでした。そのときのベニシジミは年末からの生き残りとわかる状態でした。今年は、同じようにウラナミシジミが年末からの生き残りという状況で1/9まで確認できています。ところが、1/14に姿を現したウラナミシジミは、とても小さな個体で、しかも羽化してからそれほど時間がたっていないと思わせる個体で、1/14に見た個体と同じと思えました。小さな個体で羽化後間もないという状況は1/6のヤマトシジミ、1/8のベニシジミも同じです。今年の秋は、いつまでも気温が高い日が続いていました。これらの蝶の食草は、通常は枯れてしまう時期でも残っていたのでしょう、残ったわずかな食草を食べた幼虫が蛹になり、年を越えて羽化してきたのではないでしょうか。いずれの個体も、かなり小さかったことは、エサ不足で十分に成長できなかったことを表していると考えています。

 ウラナミシジミ以外では、1/15にキタテハを確認しました。今日はムラサキシジミを見かけたのですが、撮影には至りませんでした。暖冬ということで、成虫越冬する蝶は、今後も見かけることがありそうです。

 

【1月第2週に確認した蝶】

ウラナミシジミ(1/17)、キタテハ(1/15)

 

ウラナミシジミ(1/17)、とても小さな個体で、年明けに羽化したと思われます

キタテハ(1/15)新鮮な個体でした