オイラが廊下で自主トレしていた時、突然、結構重たい何かが床に落ちる大きな音がした。
慌てた看護師たちが駆けつけると、ある患者が床に倒れて、額から血を流していた。主治医も招集され、本人の現状確認。
結果、身体に問題は無いとされたものの、「今後は勝手なことは一切するな」と大きな声で厳命される。
実は数日前にも「病室の模様替えをしていた(本人)」時にも床に倒れ込んで起き上がれずにいたところを同じ病室の患者が見つけて看護師に連絡して事なきを得たのだが、同じことを懲りずにやってしまったらしい。(病室の模様替えって、何がしたかったのか。まるでわからない。)
この患者は、原因はわからないが、緩慢な慢性硬膜下血腫と診断されて緊急手術を受け一命を取り留めた人で、手術の際、脳の側頭葉の結構な部分を取り除かれ、今も体の中に複数のステントが入っている。しかも血腫が出来ることを防ぐため、血液をサラサラにする薬を飲んでおり、通常の人の2倍程度のサラサラ度だそうだ。だからけがをすること、特に頭を打ってしまったら、取り返しがつかないことになる恐れがあるため(血が止まらなくなる)、主治医が怒ったということだった。(でも、こういうことをしたり顔でオイラに教える看護師もオカシくないか?)
でも本人には現状が分かっているとは思えない。目は虚ろだし、言葉は不明瞭、足取りも乳児のよう。時々大きな声で怒鳴り声を上げたり、しょっちゅう電話で大声でやり取りしている。言っていることはさっぱり理解できない。既に4回病室内でひっくり返っていて、一向に改善が見れない患者として「イエローカード」が出ているのだそう。次に騒ぎを起こしたら、レッドで退場(強制的に退院)になるらしい。
少なくとも本人は自分がやっていることの危なさ、迷惑さに全く気付いていないようで、普段から「体に悪いところがないのにいつまで入院するのか」と看護師にぶつぶつ言っている声が聞こえて来るので、そういうことが社会的な不適合性というのだろうと思う。例えばトイレで「立ちション禁止」なのに、立ってするから床がびしょびしょに汚れることの迷惑具合すらわからないのだから。
こういう人を多分、高次機能障害者というのだろう。
昨日も大きな声で電話していた。
漏れ聞こえてくるのは、九州の言葉。車の売却交渉のようだった。
やれ「もうちょっと何とかならんかね」とか「他の販売店にも話しをしてみるけん」とか、やり取りをしている。
まさかプロじゃあるまいし、電話で売却交渉が出来るとは思えないが、他人事なので聞き流す。
今朝は風呂場で転んで起き上がれずにいた。
おいおい、滑りやすいところだから、いつも以上に気をつけないと、余計な怪我をすることになるよ。
それに真っ裸で亀の子状態になって、恥ずかしいって!ケツの穴全開だし。
目のやり場に困るってこのことね。
まぁ、他人のことだから、オイラも大人しくしておこうという「他山の石」でしかないのだが、誰が見ているか分からないし、いやはや入院患者にもいろいろいるものだ、と感じる出来事なのでした。