FXで勝てるまでに、どれぐらいの期間が掛かるのか気になる人が多いと思います。

私も勝てるようになるまでは、「FX 勝てるようになる期間」というワードでネット検索をよくしていました。

 

周りにFXを本気で取り組んでいる人もいないし、ネットでも本物のトレーダーと思われる人の記事はなかなか見つからない。いつになったらFXで安定的に稼げるようになるのか?

 

今回は、そのような疑問に対して、私の経験談を書かせていただきます。

安定的に「勝つ」には数年単位での取り組みが必要

いきなり結論ですが、兼業トレーダーだと早い人でも3年以上、ある程度経験値も得た状態ということを考えると6年は掛かると考えた方が良いでしょう。

 

6年?って聞くと非常に長い期間のように感じるかもしれませんが、一般的な企業に入社した社員が、ある程度1人で業務をこなせて、1人前と思われるようになる期間も似たようなものではないでしょうか。

 

私は、1年間を通して勝ち越せて始めて「FXで勝てる」と定義できると考えているので、1、2年程度では、その結果が偶然なのか、優位性があって生まれた結果なのか判断しづらいという要因があるからです。

 

分析&実戦&検証のPDCAサイクル(予習&復習&改善)を回していくための時間を考えると、その程度の期間は最低限必要かなと思います。

 

私のようにFX以外で相場に一切取り組んだことが無い方であれば、手法以前に相場の基礎知識を学ぶだけで1年近く掛かるはずです。相場に勝てるようになるには、(不思議なことに)相場以外にも思考の勉強が必要になります。

 

しかも、単に年数だけ経験値が経過しても意味がありません。相場は、本人が色々と気が付き、自ら成長しなければ何年やっても勝てない世界でもあります。

 

この記事をお読みの方で、既にFXを6年以上やって勝てていないのであればやらないのも1つです。FXに向いていないと思います。

 

私は、本格的に勉強してから半年程経過した頃に急にレベルが上がったと感じています。知識、経験が1つになる瞬間というのもがあるのです。そのような経験を3回ほど感じた時(レベルアップした時)にトータルで負けなくなりました。やっぱり、数年単位の時間を要しています。年間を通して勝てることが「勝てるトレーダー」のスタート地点です。

FXで勝てるまでの道のり

私がFXで勝てるようになるまでに私の歩んだ道のりを書きたいと思います。私はいわゆる相場の世界に入ったのがFXからだったので、株や先物などのことは全く知らない状況でした。

 

なぜFXから始めたのか?と問われれば、やはりサラリーマン兼業トレーダーとしては相場が24時間動いているというところに興味を惹かれたからです。これは、毎朝5分でエントリー判断をして勝てるようになった現時点においても利点だと考えています。

 

相場について何の知識も無いところからのスタートなので、ローソク足の勉強から入門書を買って勉強するレベルでした(理系だったので数字とか分析は得意な方だと自負していますが(笑)。

 

最初は専門的な本では無く、いわゆるFX初心者向け、大衆向けの本でした。今となっては当たり前なんですが、その程度では全く歯がたちませんでした。

 

買ったら価格が下がり、売ったら価格が上がることの繰り返し。チャートの動きが全く分からず、「相場=謎」と言っても過言ではないぐらい何も分かりませんでした。今も、エントリー場面以外はどちらに動く可能性が高いかなんで分かりません(笑)

 

ただ、勉強するうちに相場の世界自体が楽しくなってきたということもあり、どうにかして勝ちたくて、その後も飽きずにパンローリングの本を中心にいわゆる名著と言われているような投資の本を読み漁りました。

 

投資に役立つという観点での一般的な本も含めて、300冊以上は軽く読んでいます。結局、その後も読書にはまり、今では少なくとも週2~3冊程度は読書をする生活になってしまいました(笑)良いことかもしれませんが。

 

思い返せば懐かしいですが、初心者時代は、移動平均線のゴールデンクロスにはロングすれば勝てるなんて知識にも感動していました。あとはMACDを極めるぞ!みたいな感じの時もありました。

 

そんなことでは勝てない(※あくまで私はですが)ということは後になってから分かるんですけどね。当時は必死でした。絶対に相場で成功してやるという気持ち。他にも長期移動平均線の上にローソク足がある時はロング、下にあるときはショートなんてのもありました。

 

「結果的に」は”勝てる時”もあるかもしれないんですけど、私はそれでは”継続して”勝てなかったです。他にもボリンジャーバンドにレートがタッチしたら逆張りなんて知識もありました。

 

このような事を何種類も試しましたが、残念ながら、勝ち続けられる技術を取得することはできませんでした。

 

この頃には、FXで勝ち続けている人がほんとにいるのか?なんて思ったりもしていました。勝つためには何年掛かるのだろう?ってな感じでした。

 

私の周りにはトレードをやっている人がいない(言ってないだけかもしれませんが)ので、結局は独学でなんとかするしかなかったのです。兼業なので生活は掛かっていませんけど。

ローソク足だけでFXは勝てるという記事を読んで

そんな時に、どこかで読んだ記事に次のようなことが書いてありました。

 

チャートにごちゃごちゃとインジケーターを表示させて、パラメーターの数値をどの値にするか検討しているようじゃ勝てない。ローソク足だけで十分勝てるはずだと。

 

これを読んだときに、電撃が走りました(笑)

 

その記事を読んでから、試しにローソク足以外は表示するのを止めてみました。ローソク足の動きだけを追うことにしたのです。それから、相場との向き合い方が変わってきました。

 

その時点でFXを始めてから半年ぐらいは経過していましたが、これが本当のスタートだったのかもしれません。

ローソク足だけのチャートを表示させるようにしたところ、最初は何も分かりませんでした。

 

それまでは、初心者なりに移動平均線やRSI、MACDなんかを表示させ、それを見ながらそれっぽくタイミングを計ってトレードしていたのに、ローソク足だけでどうやってトレードすれば良いのか、、とずっと考えていました。

 

この期間は結構長かったです。半年から1年ぐらいは経過していたと思います。

 

もちろん、チャートを見ていれば意識されているラインがあることは分かります。

 

しかし、チャートには意識されているラインが多すぎるんです。

 

更に、タイムフレーム分析(複数時間足の流れを見た方がよいという考え方)もあるので、水平線ラインは、5分足から週足のラインまであり、チャートは水平線だらけになりました。

 

今度は、水平線が重なっているところは抵抗が強いから逆張りが有効な手法なんてのもあり、ますますローソク足だけのトレードで勝つなんてことが想像できなくなってしまいました。

 

ローソク足だけのチャートにしたにも関わらず、水平線だらけで逆に複雑なチャート画面になってしまっていました。同じような経験をされている方も多いかもしれません。

ローソク足を研究し続けた結果

そんな訓練(という名の試行錯誤)を続けているうちに、効果的な水平線を引く方法に気がつきました。それは、水平線ばかりに気をとられローソク足の本来の動きを理解できていなかったことに起因していたのです。

 

ローソク足の動きってのは、とても(×∞)奥が深いのです。なぜなら、単にローソク足の動きと言っても、ダブルトップやレンジ、ヘッドアンドショルダーなど、様々なバリエーションがありますし、それだけでなくローソク足1本1本の形や動きも非常に重要なことを教えてくれることに気が付いたのです。

 

一番始めに目にしていた「ローソク足」の研究を改めてすることにしました。

言葉のとおり、寝る間も惜しみ、ローソク足とチャートパターンの関係について、フォレックステスターという検証ソフトを使って分析を続けました。この検証期間だけでも半年くらいは経過していました。

 

その後、ふとした瞬間にこの方法であれば勝てるのではないかという考えが頭に浮かびました。これが1つ目の手法の原型になるのですが、この時はとても嬉しかった記憶が残っています。なぜ、手法(チャートのクセ)を思い付いたのかと聞かれれば、寝る

間も惜しんでずっと相場の勉強をしていたからだと断言できます。

 

この時に相場の世界は、勉強しなければ絶対に勝てないんだということを理解しました。チャートを眺め、気ままにトレードしているだけでは絶対に勝てるようになりません。

 

冗談のようですが、夢にまでチャートが出てくるほどでした(笑)その手法を生み出して以来、四半期単位ではほぼ負けることがなくなりました。

 

そこから、その手法を実践トレードで試しながら検証を繰り返し、ついには安定的に勝てるようになりました。その時には、水平線すら引かなくても勝てるようになりました。

 

FXをシンプルに考える

FXでどうしても勝ちたくて、知識を吸収した結果、自分でトレードを難しくしてしまったことに勝てるにようになってから気がつきました。

 

ほとんどの人は相場というものがローソク足だけの方が勝ちやすいという真実に気が付かず自ら難しくしてしまい退場していくのだと思います。インジケーターでごちゃごちゃしてないチャートこそが勝つために必要な情報なのですが、ほとんどの人が気が付けないんです。

 

FXにはシンプルさが必須なのです。

あなたは負けてもFXが好きですか?

この質問に素直に頷ける方は、今後勝てるようになる可能性があります。大いにFXと向き合ってください。

FXを儲かるからとか小銭稼ぎのためにやるのであれば、止めた方が身のためです。

 

そんなに甘い世界じゃありません。別の副業をおすすめします。

 

お金じゃなく、FXが好きだから続けるという意識が心の底から無いと上達する前にやめてしまうでしょう。

FXで勝ち続けられるところまで行くのは簡単ではないです。FXのことを好きじゃないと絶対に続けられません。お金じゃないんです。

 

相場に向き合い自分を成長させてもらう、自分と「相」対する「場」なんです。

 

FXで勝つまでには長い期間を要しますが、その壁を乗り越えた時に得られる様々な恩恵を知る人が少しでも多くなってくれれば良いなと思います。

 

では、また次回。