'Fire and Fury'アメリカでは売り切れ続出、さて共和党側の反撃もすごくなってきた。
もはや書籍版の’Fire&Fury’はしばらく手に入りません。もちろん今はKindleがありますから、電子本はいくらでも読めます。ただたぶん、今の売り切れは電子書籍なんて使わない層を中心に、それこそ野火のように広がっています。ちなみに著者であるMichael Wolffは、いわゆる硬派ジャーナリストではありません。かれはNew York ベースのHollywood レポーター、ぶっちゃけていえばゴシップコラムニストということになります。この人はどうも取材にあたってかなり相手の隙をついたみたいです。WhiteHouseは嘘八百だとか、出版停止の訴えとかだしてますが、Wolffのほうはもう至極強気です。テープがあるそうです。テープ聞いてみたい。あと、面白い指摘は、この人が取材した時出版は多分2019年ごろという印象を与えていたみたい。これ、Whitehouseのスタップとかトランプ政権が2018年の中間選挙以後はもうもたないだろうという暗黙の了解あってのことでしょう。アメリカのアマゾンのReveiwは一部面白いことになっています。まあ、圧倒的に5Starが多いのですが、ごく少数の星一つのレビューもあるわけです。ところがその一つが実は絶対アンチトランプの人が、トランプとトランプ支持者をからかうためにわざわざ書いたのだと思います。チョット引用してみますね。リンクはこちらタイトルは’Fake News ... Sad;もうタイトルからしてトランプをMockしてます。'...This book is NOT FOR SMART PEOPLE. Only a very for dumb people would read this TRASH. Only very dumb people like, not the kind of book I would read because I’m one of the SMARTEST PEOPLE. Ask anyone, anywhere in the world—ITS TRUE! If you like to read words, and I like to read words—I read a lot of words, every day. ’このセンテンスで、完全にこれがサタイヤであることがはっきりしました。実はつい最近トランプが’I am a stable genius。といったので。自分で自分をSmartestとわざわざ呼ぶところで大ばれ。ちなみに、このコメントに対しても、アンチトランプがOnly stable genius is Mr. Edといいました。Stableは安定したという形容詞的意味と同時に、馬小屋という意味もあります。でかけてわけ。Mr. EDは50年代のアメリカのにんきTVシットコム、しゃべる馬を中心にしたComedyです。さて、共和党のほうもここへきてなりふり構わなくなってきてます。上院の諜報委員会のもうトランプべったりの委員長がJustice Departmentに介入、後FBIでトランプとロシアの関係調査に頑張っていて職員やらこの件でトランプに首にされたCommeyの側近やらを口実を設けて追い出したりしてます。そのなかで今一番注目なのは、現時点でDOJのトップであるAttorney General Sessionの今後。彼はそもそもアラバマ州の上院議員でゴリゴリのトランプサポーターです。ところが、このひと今年の初めになぜか良心にめざめて?自分をトランプとロシアの関係調査から辞退させたのですね。これが原因でトランプとの関係が悪化しました。というのは彼に代わってこの調査の統括をすることになったRosensteinは、同じ共和党でもトランプとは関係がありません。彼こそがいまWatergateに比べてかなりのスピードでFBIとはまた別にこの件を調査している special counsel Robert Mueller を任命した人です。この本の出版でトランプ側の危機感がまし、いまにもSessionが首にされそうな雰囲気になってきました。どうしてこれが問題化というと、もしトランプが新しいAttorney Generalを任命したら、その人はRobert Mullerの調査をそこでStopできます。もはや、トランプも共和党のトップもかなりなりふり構わなくなってきましたから、さてどうなることでしょう。さらに、またクリントンFoundationとE-mailについての調査が始まりました。Commeyは決してクリントン寄りではなかったし、この人がいやいやながら、嫌味を言いながらも法律違反は一切してないと結論づけたのにもかかわらずです。これはもうBanana Republicてき嫌がらせです。(Banana Republicとは第三世界の独裁政権を揶揄して言う表現です。アフリカなどにこの手の政権が多いので。)そして、このどうしようもない上院諜報委員会は、FBIに、独自にトランプのロシアとの共謀疑惑について調書を出していたNPOの調査をしろとの公式推薦もしました。これも異例。長くなるのでこの続きはまた明日。