シーズン中の飼育では、数回に分けて成長の過程をお見せしていますが

越冬シーズンでは、そういった飼育を1つにまとめ

ひとつの飼育マニュアルを作成していきます

昨年までは「楽しい飼育」というカテゴリーにしていましたが

楽しい飼育というのもね・・・

と改めて考え直して、今回からは

 

【My飼育ファイル】と題することにしました

 

今回は、今年卵から孵化させ成虫まで飼育したヒガシキリギリスです

 

まず、ヒガシキリギリスというと成虫はこんなお姿です

 

●♂

 

 

 

●♀

 

 

 

 

 

6月の下旬から7月の上旬に成虫になり

生息している場所であれば7月から

ギーチョンという鳴き声が沢山聞こえます

生息場所は、いるところにはいるという感じで結構局地的ですね

私が生息を確認している場所は、海岸部の砂浜に隣接している

ススキの群生している場所ですが、今年は内陸部の場所でも生息を確認しました

 

また、大変警戒心が強く、人の気配などを感じるとすぐ草むらの中に逃げてしまったり、

深い草むらの中で鳴いていて、鳴き声はすれど、姿がみられなかったりして

捕獲するのは難しいと言われていますが

実は、姿さえ確認できれば、

棒の先に糸を付けて、タマネギを餌に、魚釣りの要領で

簡単に捕獲出来ます

キリギリスは網で捕獲するのではなく、釣って捕獲するのが

良いのですね。この方法だと傷つけずに捕獲出来たりもします

 

さて、そのヒガシキリギリスを捕獲して

ペアで飼育すると、やがてメスお尻に

 

 

 

 

 

このような白い球が付きます。

これは精球といって、交尾の際、♂が♀のお尻に付けていきます

これはしばらくするとしぜんに取れてしまうか、♀が食べて卵の栄養源になります

 

こうして交尾が終わった♀達は、

 

 

 

 

 

長い産卵官を土に刺して産卵致します

夕方になるとよく産卵していますね

 

 

そしてキリギリスが命を全うしたあと土を掘ると

 

 

 

 

このような卵を確認することが出来ます

 

さてここからが卵からの飼育の始まりです

 

卵が産み付けられている飼育箱

 

 

 

 

土は赤玉土を細かく砕いもので、6~7cmほど敷いてあります

 

これを3月まで必ず外で管理します

必ず冬の冷気に当てていないと孵化しません

冷気にあたり、冬を越したと感知していないと孵化しないようです

また、キリギリスの卵は1年後に孵化するもの、2年後、3年後、最大4年後までの卵が

あるそうです。今回孵化させてみて、結構1年後で沢山孵化していきましたね

 

春までの管理の仕方は、一番最初に土全体に水分が行き渡るように湿らせ

あとは月に1回くらいその作業をします

そして3月の中旬あたりになったら

しっかり水で土全体を湿らせた後、毎日霧吹きをして

土を乾燥させないようにキープします。

 

そして、3月の下旬から4月のはじめ頃、孵化します

 

 

 

 

この1匹が飼育箱の壁に貼り付いていると

とても嬉しいものです

1匹、次の日2匹という感じで1週間くらい孵化が続き

沢山の若虫が出てきます

 

孵化が終わったら、いよいよ餌与えて育てていきます

 

孵化直後からの餌は、花の花粉です

 

 

 

 

 

 

 

タンポポの花でもよいですが、

この時期一番咲いている菜の花が一番最適です

4月の下旬あたりからはヒメジョオンも咲いてくるので

それも与えても良いです

 

 

それとキュウリに鰹節をまぶしたものを櫛に刺し

飼育箱の底土に刺しておくと、食べます

 

花の花粉は、菜の花が枯れて採取できなるなるまで与え

それ以降は、キュウリと鰹節の餌で十分です

 

 

そして、若虫時代の飼育環境はこんな感じです

 

 

 

 

 

まず、底土ですが、敷いてあげたほうがよいです。

ヤブキリは基本的に樹上性なので、地面に降りたがらないですが

ヒガシキリギリスは草むらの中で生活しているので

ちゃんと地面があった方が良いです

昨年は若虫を捕獲してきて、土を敷かずに飼育しましたが

蓋の部分に登り放しでしたが、下に降りませんでしたが

今回土を敷しいてあげたら、ちゃんと地面におりて餌を食べたり

休んだりしておりましたので、土を敷くことを推奨いたします

生息している環境に合わせて飼育環境を作ることが大切ですね

 

そして、バッタの仲間の若虫の飼育の共通の重要事項ですが

 

かならず、脱皮の環境を作ることです

草などは立てて入れ

割り箸や木の枝を斜めにして入れて脱皮環境を作ってあげないと

脱皮できなく死んでしまったり、正常に脱皮出来なくなります

脱皮によって失ったり、曲がったりした脚は再生しません

 

といってもイメージがわかないかもしれませんので

 

こんな感じで

 

 

 

 

で脱皮するのですね。これがちゃんと出来るような足場とスペースをある

環境を作ることが最重要ですね

 

その他若虫を育てる時に注意事項は

 

①飼育箱を置く場所は陽当たりの良い場所に置くと良いです

②霧吹きは毎日してあげるか、脱脂綿に水を含ませたものを入れてあげて下さい

生き物ですから水は重要です

③最大の天敵はアリです。アリに侵入されると全滅します。

アリが侵入していないか常にチェックする必要があり、侵入しないように蓋の所に

目の細かいネットを挟んでおくと良いかと思います。

 

そして

④共食い。これは鰹節などの餌を与えていれば多少回避できますが

します。特に♀が♂を狙うので放っておくと♀ばかりになってしまいます

特に終齢とその前くらいによくするので

複数飼育しいる場合は、性別の判断ができるようになったら

♂と♀を分けて飼育するか

ヒナバッタやショウリョウバッタの若虫、蛾などの小さい芋虫などを

少し与えるあげると良いです。ミルワームが良いという話はよく聞きますね

 

このような点を注意して大事に育てますと

6月の終わり頃

 

 

 

 

 

最後の脱皮をして

 

 

 

 

 

可愛い成虫になります

 

成虫になったら、もう脱皮に為の飼育環境をつくる必要がないので

ススキやクズの葉、エノコログサなどの葉を自由にいれてレイアウトしてあげて下さい

 

共食いも成虫になってからは、私の飼育経験上ではないので

ないと思って良いです

 

餌はニンジンをよく食べるようになります

 

♂は羽化から1週間くらいで鳴き始めます

とても大きい音で、昼間は鳴き放しになります。

1匹が鳴くとそれに合わせて、順番連続に鳴くので

飼育箱の特大サイズだったら

♂4匹で4連鳴きが良いですね

 

4ペアくらいの飼育が丁度良いかと思います

 

飼育も餌の交換と霧吹きや、水飲み場をメンテナンスだけで

飼育は楽です。

 

後は本当に鳴き声を楽しむだけになります。

 

以上

 

ヒガシキリギリスの私的飼育のまとめとなります

 

長くなりましたが、これから飼育される方の参考になればと思います

 

 


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