お久しぶりです。

大阪府内の高校受験を控える小、中学生と、その保護者の皆さんは、学力の向上について改めて考える時期に来ているのかもしれません。

というのも、大阪府の高校入試は2026年度から完全実施となる私立高校の授業料無償化により、この春の入試では「私高公低」の現象が如実に現れました。

 

どういうことかというと、私立高校の倍率が軒並み上がり、公立、特に中堅から下の

高校の倍率が定員割れするというケースが目立ったのです。

これは大阪府内に居住する家庭は、所得制限にかかわらず、私立高校に通う際は、現在の中2生から高校三年間、ずっと授業料が無償となる大阪府の施策が大きく影響しています。

 

さらに、この現象に伴って、公立高校は定員割れが進み、もし、三年連続で定員割れすると、大阪府の条例でその公立高校は廃校の対象になることも背景にあると思われます。

大阪府としては公立校の統廃合を進めて、教職員の人員整理も進めたいと考えているようにも思います。

そうすることで、私立高の授業料無償化は、逆に大阪府の財政削減に寄与すると考えているのかもしれません。

 

ここまでは財政面での話ですが、この無償化の流れが続くとどうなるのか?

高校受験での私立高校志願者が急増し、私立高校の偏差値も倍率も上がってくるのです。

同じ通うなら、施設が充実し、手厚く指導してくれる私立高校に行きたいというのが受験生や保護者の本音でしょう。

そうすると、行きたい私立高校に合格するには今よりも学力を上げる必要があります。

 

特に、大学進学まで考えている生徒たちは、公立の上位校か、私立の高校を選ぶことになるのです。

ということは、今以上に塾の役割が大切になってきます。目先の状況に惑わされずに、大阪府の高校受験の変化に応じた受験生の選択が今、問われているのです。

行きたい高校に行こうにも、その志望する公立高校が廃校になる可能性もあり、選択肢を広げるためには、これから学力の向上が一層、必須となってくるのです。