※※ この本を読んで一言 ※※

倉阪鬼一郎さんのバカミスもそれなりに読んできましたが、今まで読んだ倉阪さんのバカミスとは毛色が違う感じでした。

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1か月前に読んだ「42.195」に続き、倉阪鬼一郎さんの作品です。

倉阪さんのバカミスは読みたいと思って購入しようとしてもなかなか買えないので、図書館で借りて読むことにしました。

 

読み終わって・・バカミスと言えばバカミスでしたが、この作品を一言で表すなら上小野田警部の「キャラモノ」というジャンルが近い気がします。

 

そして作品として面白かったかと言うと、これも微妙と感じました。

 

作中作である「紙の碑に泪を」が殺害トリックに大きく関わっていたり、「犯人=作者=翻訳者」は今までにないパターンだと思いますし、クラシックコンサートの感想のブログ等検索し、それを基に犯行を解き明かして行くのは斬新だとは思うのですが・・いかんせん上小野田警部がウザいです(笑)。

 

見方を変えればそのキャラが面白いと言えますが、私にはウザさが先に来て、それが作品全体に影響を与えているように思えました。

 

ただこの独特の雰囲気をだせるのは、そして作品の中にここまで凝った仕掛けを仕込めることができるのは倉阪さんだけだと思います。

 

(個人的評価)

面白さ   ☆☆

バカミス度 ☆☆☆

凝ってる度 ☆☆☆☆

登場人物  ☆☆