※※ この本を読んで一言 ※※
読みやすさにびっくり(爆)。
そして相変わらず木更津はお茶目でかわいい(笑)。
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麻耶雄嵩さんの作品を読むのもずいぶん久しぶりです。
一つ前は2019年2月に「友達以上探偵未満」を読んでいました。これももう4年以上前なので、麻耶ワールドからかなり離れていました。
麻耶信者を自認する私ですが、信者失格です(汗)。
今回「名探偵 木更津悠也」を読んだわけですが、想像していたぶっ飛んだ麻耶ワールドではありませんでしたが、独特の雰囲気やセリフの言い回しに麻耶ワールドを感じることができました。
また木更津は名探偵でありながらとてもかわいらしいですね(笑)。
木更津はかわいいとかお茶目だとかは意識をしていないのに麻耶さんの手にかかればこうなってしまうんですね。
きっと実物がいたら、ダンディーでかっこいい大人の男なのでしょうに・・
そもそも香月が木更津の保護者(信奉者?)のような目線で、木更津を導いて(?)いることがこの作品の最大の特徴なので、木更津がお茶目なのは香月のせいです。
しかし物語の中で香月視点で語られる「名探偵の資格」を木更津は余すところなく持ち合わせているので、木更津と香月のコンビであれば、これからも木更津は「勝ち続ける」名探偵でいられるのではないでしょうか。
それにしてもこの作品は麻耶さんの作品の中では読みやすいですし、正統派ミステリといえるものだと思います。
4篇とも犯人が誰か特定されていますし、トリックも理解できるものです。
だからこそ物足りないといえばそうかもしれませんが、私は木更津&香月コンビが面白いと感じるのでこれはこれでアリだと思います。
麻耶ワールドらしいところと言えば、全編に共通する『白幽霊』の存在が放置されたままです。
もし他の作品で白幽霊が何なのかという謎が回収されることがあれば、この作品の評価が変わるかもしれませんね。
(個人的評価)
面白さ ☆☆☆
麻耶ワールド ☆☆
トリック ☆☆☆
木更津&香月 ☆☆☆☆☆