さて、舞台 【一時間後の、僕。】
約一年ぶりの出演舞台が終演し、早二週間。

やっと、書いてみます。



ナナシノ(  )本公演
『一時間後の、僕。』

【作・演出】日野祥太
【劇場】上野ストアハウス
【出演者】
綾瀬羽乃/あわつまい/石岡遼士/川原翔/熊谷江里子/多田無情/中村衣里/野中寿乃/松岡美沙/山内芹那/山口祐介/
日野祥太/矢野竜司



劇場に足を運んでくださった方はもちろん、制作に関わってくださったスタッフのみなさま、応援してくださったみなさま、そして出演者のみんな、ありがとうございました!お疲れさまでした。

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9公演、あっという間だった。




あらためて、物語はこう

【物語】
就職倍率1000~4000倍の狭き門、『アナウンサー』を目指す若者達。
それぞれ目指す方向は違えど、切磋琢磨し、アナウンススクールに通う若者達。

それからたった1年。
そのたった1年は、それぞれの関係を大きく変えていた。
夢を追い続ける者。
夢を諦めた者。
夢の方向を変えた者。
夢を抱くことすら止めた者。
夢のために逃げてきた者。
共に同じ時間を刻み回っていた歯車が、いつの間にか、少しずつ、ずれ始めていた。

今までピックアップされる事のなかった「実況アナウンサー」を題材に、テレビ局の表と裏の顔を、人間関係を通して炙り出す。
人に宿る「夢」を、リアルに生々しく、そして大胆に描く、問題作がナナシノ(  )初公演で、上野にて幕を上げる。




観に来てくださった方の頭の中の『❓』は
脚本家の日野氏の解説  💁こちらのぶろぐ 
をごらんください。




今回の作品は
登場人物それぞれの その”時”をたどっていました。
それぞれの時間がリンクして
時系列にそって伏線を散らばらせて、、
だんだんと回収して
最後にピーンと、繋がるようなお話


私の役柄は 【下元愛佳】
元ヤン。
みんなと同じアナウンサー学校に通い、
キー局は全部落ち、
唯一、契約的に採っていただけた
CSイブニングオーサカのメインを張る。
2016年3月20日、
大阪のテレビ青光、屋上から落ち、死亡。




そう、死亡。



ネタバレになってしまうので
告知のときは何も言えませんでしたが

愛佳は屋上から飛び降ります。

とにかく、とにかく
感情を大事にしたい役でした。



死にたい、と微かにでも思ったことがある方
少なくはないと思うんです。
嫌なことがあって、耐えられないと思ったり
思い詰めたり、相談できる相手がいなかったり

そんなとき
本当に自殺をしてしまうか
思いとどまるか
この境界線って意外と紙一重で

誰かの一言や
風や花や月や星や
なんでもないように思える日常の瞬間が
良くも悪くもどちらの方向にも
背中を押してしまう。




脚本をよんだとき
【母の日に、私は悪魔になってしまいました】
という某アナウンサーの言葉が頭をよぎりました。
真相は明らかではありませんが
自殺。とされている元TBSの川田アナの実話です。


人前に立ち、常に笑顔で仕事している人だって
目に見えているそれが全てとは限らないものです。


愛佳の父は犯罪者だった。
家族に犯罪歴があるから
どこも局アナとしてとりたがるわけがない。

母の日、電話で、産んでくれた母親に
生きている意味を聞いてしまう

母の、涙を堪える声が、耳から離れない。
愛佳は、自分を責めることになる



”弱いなー、自分。
ちっさいなー、自分。
なーんもできないじゃん。
なーんも。”



この愛佳の台詞は
私生活の自分とも重なるものだったので
思いっきり感情こもってます。



なーんも、できないんです。
ひとりでは。



そこで愛佳を引き止めてくれたのは
久々すぎるブリちゃん演じる はただ でした。



僕、下元さんに
いっぱいいっぱい、勇気もらいましたから。
その笑顔、もっと多くの人に見てもらいたいんです



生きてるだけで
どこかのだれかのために
何かできるかも
何かできているかもしれないんです



生きてるだけで幸せ、なんて呑気なことは
言えるメンタルの時とそうでない時あるだろうけど

生きてるだけで辛い、なんて
感じてしまう時があるかもしれないけど


生きてるからこそ  

たくさんの可能性はうまれるんです



賭けたっていいじゃん

本気で死にたいって思ったなら
死んだ気になったら
生まれ変わったような気持ちで
明日に賭けたっていいじゃん





愛佳は はただの言葉に救われました

ありがとね!  って叫べました。

鼻水まみれで泣きながらだけど叫べました。





『私ね、、、!!!』




このあと、なんと言おうとしたかは
みなさんのご想像にお任せします。




直後、愛佳は突き落とされました。




(((実際には、飛び降りたあとに 
回想シーンがもう一度入り、
もう一度死にました(´-`).。oO

2回飛んだんですよね、私。)))




登場人物それぞれの葛藤があり
誰かは誰かの人生に影響を与え
そうして生きてます
そうして死んでいきます



一時間後の、僕。



この時期に、
この役ができて良かった。

ちっぽけな私は
みんながいるから生きれてます。

ありがとう。
いろんなことを考える時間をくれて
下元愛佳の人生を生きさせてくれて
ありがとう。


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一時間後の、僕。
が、生きてるか死んでるか
どーなってるかなんて
ほんとは誰もわからないんだよ。

一瞬を大事にしていこ。





共演者みんなとの写真も、
裏話なども。

いっぱいだから、
また載せる♡

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