東京外郭環状道路(外環道)の早期完成に向けて | 鈴木あきひろ 一言日記

東京外郭環状道路(外環道)の早期完成に向けて

 東京外郭環状道路(外環道)の早期完成を求め、東京都議会議員連盟の副会長として、東京商工会議所 野本弘文(東京急行電鉄㈱代表取締役会長)首都圏問題委員長らと、石井啓一国土交通大臣に要望書を提出しました。

 外環道は、都心部から9本の放射道路を相互に連絡して、都心方面に集中する交通を分散するとともに、都心部の通過交通をバイパスさせる役割を担い、都心の渋滞緩和や環境の改善を図る都心から約15㎞の環状道路です。

 現在、平成30年6月2日に東京三郷南IC~千葉県高谷JCT間(延長15.5㎞)が開通し、中央環状線(都心から8㎞の環状道路 平成27年3月7日全線開通)東側の交通量約1割が減り、一般道でも渋滞緩和が図られました。

 また、大泉JCT(関越道)から東名TCT間16.2㎞の大深度(地下41m)地下トンネル工事が外径16.1mの巨大シールドマシンによりひと月に500mという速度で始まっています。

 当初は2020年東京オリンピック・パラリンピックまでの開通を目指していましたが、用地買収は約9割が終了したものの、大深度トンネルの上の区分地上権の取得が面積ベースで75%にとどまっており、開通時期は未定となってしまいました。

 こうしたことを受けて、平成27年度税制改正において、区分地上権の設定にあたり、深さに関わらず、等しく5,000万円税制上の特別控除が適用されることとなり、大幅な進捗が図られました。

 また東名高速から湾岸道路間は、首都圏三環状道路の総仕上げとなる20㎞の区間であり、2016年に立ち上げられた計画検討協議会において、計画の具体化に向けた検討が進められておりますが、国際化され更なる機能強化が進む羽田空港に向かって、早期に事業化を図ることが重要です。

 未だ正式ルートすら決定されておりませんが、概要では、「川崎側に接続することにより、川崎縦貫道路の計画(川崎浮島JCT~国道15号線1期区間:開通済み、国道15号線~東名高速約14㎞)との一本化が図られる」との意見が出されており、現行の川崎縦貫道路1期区間に接続させる形での整備が現実的です。

 同席しました野本弘文委員長からも「外環道は首都圏のみならず、東北や信州など各地域との人流・物流を支える観点からも重要」との訴えが上がりました。

この件は、安倍総理と都議会自民党との懇談会の席でも要望させて頂きましたが、早期の事業化に向けて全力で取り組んで参ります。