集積維持・連携強化へ 東京都と大田区の連携 | 鈴木あきひろ 一言日記

集積維持・連携強化へ 東京都と大田区の連携

 日本のものづくり産業の強みは、中小零細企業の技術力の高さと、その集積であります。その集積が、円高デフレにより、かつてない苦境に立たされている今、その集積を守るため、東京都が各市区町村と連携して、「ものづくり産業集積強化支援事業」を立ち上げました。正に私たちが強く働きかけてきた事業であり、その事業でまず承認したのが、大田区の「ものづくり工場立地設備投資助成事業」です。

 工場の立地と設備投資の助成を通じて製造業の集積を維持し、ものづくり力の強化を目指しています。都と区が連携して、このような喫緊の課題に迅速に対応していく取り組みを、今後も積み重ねていって欲しいと思います。

 更に大田区は、三棟目となる工場アパート「OTAテクノCORE」を東糀谷6丁目に開設しました。国際戦略総合特区の指定を受けている羽田空港跡地に近く、工場アパートでの企業の集積維持と連携強化が、アジア圏企業との取引につながるように期待しております。因みに工場アパートは、シンガポールの不動産投資企業の所有で、区は建物ごと20年間借り上げて、各区画を中小企業に貸し出しています。こうした取り組みは初めてでありますが、海外を視野に入れた的を射たものであると思っています。