2011年11月26日、ホームズスタジアムでラグビー寺子屋を行いました。

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今回の対象は高校生です。兵庫、大阪の高校生ラガー約80人が参加してくれました。天気は快晴、9時前にスタジアムに到着すると、9時40分の集合にもかかわらず、もう何人かの高校生が集まっていました。

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研修室を開けてもらって、荷物を入れ、皆に教室の設営を手伝ってもらいました。

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10時少し前に、ホームズスタジアムの陣川さんと、地元政治家の赤羽さんにご挨拶頂き、ワークショップをスタートしました。

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陣川さんは明治大学出身で、元スティーラーズのメンバーです。赤羽さんも高校ジャパンの合宿にも参加した元ラガーですが、政治の世界を目指し、財務副大臣も務めました。赤羽さんとは大学時代に出会い、ヒーローズの設立以前からラグビー普及の活動等でお世話になっています。

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神戸の震災から10年目にラグビー寺子屋を始めた経緯や、震災で体感した日常生活の有難さ等を話しました。また3.11、今回の震災後、大船渡から釜石に入った時に避難所に書かれてあった、「一人はみんなのために、みんなは一人のために」、と言う言葉を紹介し、「ラグビー精神の大切さ」、「当たり前だと思っていることの有難さ」等について話しをしました。
またラグビー発祥の歴史や教育の一環として生まれた背景を話した後、現役時代のDVDを見てもらい、私のラグビー人生について熱く話しました。

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約90分の話を終え、グループディスカッションをしてもらいました。なかなか自分の思いを言葉にできない子もいましたが、言葉磨きをして、暗黙知を形式知にして伝えることの大切さなども話しました。

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勝ちたいという強い思いが力を作ること、当たり前だと思ったら感動を失い、力を失ってしまうこと。感謝する事の大切さ、原点回帰の大切さなどを話し、ワークショップを終えました。

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スタジアムのレストラン「ウルティモ」で昼食を食べながら、午後の練習の打ち合わせをしました。昔ジャパンで一緒にプレーをした長岡さん、神戸製鋼の平田さん、林さん、田中さん、現役の近藤さん、吉田さん、そして同志社の中田さんがコーチに来てくれました。スパゲッティーランチを食べながら打ち合わせをしましたが、さすがに1人前ではまったく足りません。パンもおかわりし、パスタを6人分追加しました。

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13時半から練習を始めました。同志社の中田さんに簡単なアップをやってもらいました。彼は教師になるべく現在単位を取得中です。

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ついで長岡さんにステップ講習会をやってもらいました。タックルポイントをずらすことにより、相手の走る方向が変わります。相手になるべく早く判断をさせて動かすことにより、抜ける道ができるのがよく分かります。彼のような走りができるのは、今で言えば小野沢選手でしょうか。

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ステップの踏み方だけでなく、2対1の局面でのスペースの作り方、ディフェンスの手をよけながら走る走り方や、足を抜きながらの走り方等を、実際にデモンストレーションをして見せながら練習してくれました。

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熱心にやっていたらステップだけで3時を回ってしまいました。

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今度は神戸製鋼の選手達にオフロードや当りの練習をしてもらいました。

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模範演技をしながらの具体的な練習に、皆次第に熱が入ってきて、楽しく練習しました。

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ボディーコントロールの練習にひざつきレスリングをやりましたが、最後にレスリングのチャンピオンを決め、スティーラーズのTシャツが送られました。

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全員集合し、コーチ一人ひとりからコメントをもらい、記念写真を撮って寺子屋を終了しました。

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最後にアンケートを書いてもらいましたが、みんな素晴らしい感想文を書いてくれました。もらった感想を喜びに、これからもラグビー寺子屋を続けて行きたいと思っています。