【2022/GW】屋久島縦走 vol.6(屋久島/宮之浦~鹿児島/藺牟田池キャンプ場) | 旅人Toshiの徒然独り言。

【2022/GW】屋久島縦走 vol.6(屋久島/宮之浦~鹿児島/藺牟田池キャンプ場)

 

■5月5日(木) Day_7 

 

 

朝、波の音で起きる。

さすがは『オーシャンビュー・キャンプ場』。

今日はうっすら曇り。

昨日までの山キャンプと違い、低地ということもあり寒さもなく熟睡できた。

朝食に縦走用食料の残りであるアルファ米を食べていると、このキャンプ場で飼っているニワトリがやってくる。昨日見た時にはキャンプ場の入口にヤギとニワトリの囲いがあったが、朝は放し飼いにするようだ。管理人もいないキャンプ場なので、朝誰かが来て小屋を開けたということだろう。

 

フェリーは13:00~宮之浦港出発。

それまでゆっくりしていても良かったが、せっかくなので屋久島の温泉に行くことにする。

宮之浦港とは逆の空港方面に向かったところに楠川温泉というのが一番近かったのでそこに決定。

テントを撤収して、昨日の夜飲み残したチューハイを飲みながら屋久島の海に別れを告げる。

海辺の磯にはヤドカリがたくさんいてかわいかった。

 

 

 

 

 

 

9:30過ぎにキャンプ場を出る。(誰もいないのでチェックアウトも何もない)

宮浦小前10:03発のバスで約15分程で楠川温泉到着。

バス停で降りたものの誰もいない、お店もない。

ウロウロしていると、脇道に進む道の看板に小さく『楠川温泉』の文字を発見。

そちらに進んでいくと、昭和レトロというか、ただの掘立小屋が佇んでいる。

小さな玄関をくぐり、窓口でお金を払って中に小さな脱衣所と湯舟があるだけの簡素な温泉。(浴場もせいぜい4~5人まで)

もちろん誰もいない貸切状態!

宮崎の友人宅以来3泊4日シャワーも入ってなかったので、温泉の心地よさが身体の芯まで沁み渡る。

戻りのバスの時間に合わせて約1時間で温泉を出る。スマホの充電残量が一桁まで減っていて危機的状態だったが、入浴中にコンセントをお借りしてなんとか40%程度まで復活。

縦走中に持ってきたモバイルバッテリーの途中で使い切って、ここまでなんかと生き延びてきたがこれでなんとか乗り切った。

誰もないバス停に一人いつ来るか分からないバスを待っている時というのは昔アジア横断していた頃の孤独な旅の記憶が蘇ってきてなんとも言えなノスタルジーを感じる。

 

 

 

 

 

 

 

11:19のバスで宮之浦港に向かう。

大型フェリーの出発まで1時間程度、港の近くの店でお土産などを物色する。こうゆうところに来ると普通の屋久島観光客ともたくさん遭遇。昨日まではトレッキングシューズにバックパック背負ってる登山客しか見てこなかったが、ちゃんとスーツケースの観光客も多いことが分かる。

 

 

 

 

13:30、定刻通り大型フェリー『屋久島2』出港。

フェリーは食堂、売店、飲み物・カップ麺の自動販売機などだいたいの設備を揃っていて清潔で快適。

ちなみに2007年からコロナ禍まで10年以上毎年、夏になると東海汽船のフェリーでキャンプ旅(神津島、式根島、新島、八丈島、三宅島など)をしてきたが、コロナ禍によりここ2年間行けてなかったので久しぶりの大型フェリーの旅。

屋久島2もファシリティー的にはあまり変わらないが、伊豆七島より距離が短いだけあって客室でガッツリ寝ている人はあまりいない。昔、北海道に行く時に乗った青函フェリーに少し似ている感じ。

客席は混んでいたので、敢えて座らずバックパックと共にロビーエリアにあるコンセント近くに陣取って、スマホを充電しながらゴロゴロする。

17時を過ぎた頃にようやく桜島が見えてきて、17:30鹿児島港到着。

 

 

 

 

 

 

そして、この旅最後のミッションである、鹿児島在住の旅友達と再会。

2004年世界放浪をしていた頃、ネパールのカトマンドゥで出会い、ポカラ、ルンピ二、インドのバラナシまで、約2ヶ月間旅を共にしたGoくん。

たまに彼が東京に来た時にはメシを食ったりする仲だが、僕の方から鹿児島に出向いて会うのは初めてだ。

鹿児島港までお出迎えいただき、彼のオススメの薩摩川内市にある『蘭牟田池キャンプ場』に連れて行ってもらう。

着いてすぐに暗くなってしまうが、周囲を小高い山や丘に囲まれて、大きな池の畔にある風光明媚なキャンプ場だ。

これまでのトレッキングキャンプとは違い、今夜はGo君ご自慢のハイクオリティーなキャンプグッズばっちりのオートキャンプ。

焚火を囲みながら、飲んで、語って、星空を眺めながらアウトドアで爆睡する。(深夜、若干雨に降られて大変だったけど・・・)

結局、宮崎を出て以来、屋久島3泊+最終日と4日連続のテント泊になった。2~3泊はたまにあるけど4泊はめったにない経験だった。(しかも連泊はゼロで毎晩寝床変えて)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■5月6日(金) Day_8

 

朝、蘭牟田池を一周朝の散歩をする。

白鳥がところどころに居て、近くに寄っても全く動じない。

池の真ん中でもハートマークの求愛ダンスまで見せてくれて、本当に自然豊かなところで感動

 

 

 


 

 

テントを撤収して、鹿児島市内に戻り個室温泉でゆっくり浸かって、最後は空港まで送ってもらい羽田へ飛ぶ。

ANAの株主優待で半額なのが助かった。

6泊8日(初日深夜バス含む)の東京~屋久島縦走ツアーが無事完遂!

 

最初の書いたとおり、長年いつか屋久島に行ってみたくて、そのまま10年以上放置してきたしまったが、縄文杉、宮之浦岳を含みや屋久島の自然を肌で感じる縦走トレッキングができて本当に充実した旅になった。

また、コロナ禍明けあまり身体が動かせなかった時期が長かったところで、この年末に企画しているパタゴニアへのトレッキング旅行のいい練習と準備ができた。

 

そして、この旅で宮崎・鹿児島の友人を訪ねることができ、東京~屋久島の飛行機単純往復の旅とは一味違う楽しみも堪能できた。

昔の旅が、今の旅を作ってくれたと言える。

旅は一期一会である一方、長年の絆も作ってくれるものでもあることを実感する。

 

この旅で出遭った皆さん、お世話になった皆さん、本当にありがとう!

生涯忘れることのできない旅の想い出がまた一つ増えました・・

 

 

 

 

 

《後記》

帰宅してからいろいろのキャンプグッズの手入れ、クリーニング、メンテナンスって、とっても面倒くさい反面、一つの楽しみでもありますね。矛盾してるけど。

そして、次回はこれがあったらいいな、これはそろそろ買い替えなきゃダメだな、というグッズが次々と出てくるけど、長く使い続けてるからこそ愛着があってなかなか替えられない物もあるんだよね・・・