【2022/GW】屋久島縦走 vol.1(東京~下関~別府) | 旅人Toshiの徒然独り言。

【2022/GW】屋久島縦走 vol.1(東京~下関~別府)

■プロローグ 

 

「日本で一番行きたいところはどこか?」

2004年に2年間の世界放浪の旅から帰国して、再就職をして会社員になった頃、今度は日本で行ってみたいところをいろいろ考えた時に真っ先に思い浮かんだのが屋久島だった。

それは旅先で知り合った日本人バックパッカー達の間で、「国内ならやっぱり沖縄。竹富島がいい」とか、「北海道をバイクでツーリングや自転車で一周したのが楽しかった」とか、いろいろ聞いていて、帰国したら海外じゃなく日本国内もちゃんと回ってみたいな、とずっと思っていた。

もともと、山登りやキャンプが好きだったこともあり、”屋久島縦走”というキーワードが心に引っかかっていていつか必ず行ってみようと考えていた。

それから一番最初に「ヨシ、行こうか!」と思い立ったのが2009年の皆既日食の時だった。

その頃、旅人の間ではちょっとした屋久島ブームになっていて、僕もこのタイミングでと思っていたが、それはプライベートな理由で叶わなかった。

それでも、「いつか必ず」という思いは捨てきれず、TVや雑誌で屋久島が取り上げられる度に情報を集めて準備はしていたが、やっぱり長期休暇ができるとついつい海外を優先してしまった。

そんなこんなで、それから10年以上の月日が経過し、コロナが収束し始めて、海外はまだ若干規制が残っていたものの国内の移動については制限がなくなってきた状況になったこのタイミングで遂にその時が来た。

宮之浦岳~縄文杉~白谷雲水峡と巡るトレッキングキャンプと合わせて放浪時代に出会った友人に会いに行くことにする。宮崎ではイランのイスファハンで知り合った友人、鹿児島でカトマンドゥ~ポカラ~バラナシまで2ヶ月間一緒に旅した友人を訪ねる。

往路は高速バスと電車の陸路、帰路は飛行機で帰京。ゴールデンウィーク一週間の一人旅。

 

アウトドアショップに置いてあった2011年と2014年の無料のガイドブック。

こんなガイドブックを2022年まで「いつか必ず」とずっと持ち続けていた。今にして思えば、情報は古くなってもモチベーション維持のための大事なツールだったと思う。

 

 

 

■スケジュール(全8日間)

 

Day_1:東京 ~ (車中泊)

Day_2:防府 ~ 下関 ~ 別府

Day_3:別府 ~ 宮崎(綾町)

Day_4:宮崎 ~ 鹿児島 ~ 屋久島[トレッキング/淀川小屋キャンプ]

Day_5:屋久島[トレッキング/新高塚小屋キャンプ]

Day_6:屋久島[トレッキング/オーシャンビューキャンプ場]

Day_7:屋久島 ~ 鹿児島[蘭牟田池キャンプ場]

Day_8:鹿児島 ~ 東京

 

 

■4月29日(金)-30日(土) Day_1,2 

 

在宅勤務終了後、東京駅へ向かう。

生憎の雨、というより雨粒の音もうるさい程の大雨!

屋久島縦走用に雨具はかなりしっかりした装備を持っているものの、これから電車と高速バスに乗るのに、家を出るなり、いきなりずぶ濡れスタートはキツい。。。というか周りの乗客にも迷惑。

ということで、約12Kgのバックパックにレインカバーを被せ、仕方なく捨ててもいい傘を持って家を出る。

 

19:30、定刻通り高速バスに乗り込む。

予約したのは『萩エクスプレス』という八重洲口から山口県・萩に向かうマニアックな高速寝台バス。(15,000円)

本当は博多行きを取る予定だったが、満席のため仕方なくこのバスを予約して、JRの駅と隣接する防府駅からは電車で下関~小倉と移動することにする。(4列シートであれば博多行きでも空いていたし安かったんだけど、時間も長いしコロナ対策も考慮してカーテン仕切りの3列シートにこだわった)

高速バスは名古屋付近で一度休憩。その後、大阪近辺で二度目の休憩。

 

 

 

 

 

定刻通りに行けば8:11に防府駅到着予定で、8:33発の下関行きの電車に接続できる筈だったが、残念ながら防府駅に到着したのは9時前。

東京を出た時の大雨はやんでいて、晴天に恵まれる。

電車は防府から新山口で20~30分ほど停車して、下関へ向かう。

 

    

 

 

 

 

接続の悪い電車しかなく、新山口で乗り換え、11:30下関到着。

ここから特急電車に乗り換えていよいよ九州上陸、今日の宿泊予定地の別府まで行く。

が、その前にここで昼メシ&ちょいと歴史観光。

これまで山口県は新幹線で通過したことはあったが、一度も降りたことがなかったのでいい機会。

電車内で”駅近の海鮮がおいしい店”でググって探した『おかもと海鮮店』というお店に潜入。

海鮮丼、旨し!普通サイズでもボリューム満点で鮮度も抜群。

そこから歩いて丘の上にある『大歳神社』に向かう。

ここは幕末の奇兵隊ゆかりの地、地元の豪商・白石正一郎が奉納した大鳥居があり、境内には1864年禁門の変(蛤御門の変)で都落ちした尊王攘夷派七公卿のレリーフがある。また、源平合戦、最後の壇之浦の戦いに臨む源義経が必勝祈願した場所としても有名らしい。

その後、僕が日本史上敬愛して止まない高杉晋作先生の終焉の地を参拝。

おもしろき こともなき世を おもしろく

この辞世の句は今でも僕の心の支えになっている。

最後は奇兵隊結成の地。

靖国神社に行くといつも村田蔵六(大村益次郎)先生に拝むようにしているが、彼もここで奇兵隊の旗揚げた立ち会ったんだろう。感慨深い。

本当は壇之浦古戦場や巌流島なども行ってみたかったが、特急電車の時間があるので残念ながら今回はここまで。

いつか下関や萩をゆっくり回ってみたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

下関から関門海峡を渡って、小倉へ。

13:40発の大分行きの特急ソニックに乗り込み、14:52別府着。

人生初の大分県。

高速バスでの長距離移動の後なので、今回はせっかくなのでちゃんとした温泉旅館を予約しておいた。

別府湾を望む屋上露天温泉の眺めが素晴らしい。

 

 

 

 

 

 

 

夕方、散歩がてら海沿いを散歩して、別府の繁華街へ繰り出す。

2年以上におよぶコロナ禍にあって、地方の温泉街はどこも厳しい状況だと聞いてはいたが、少しは観光客が戻ってきている様子ではあるが、おそらくまだまだ復活とは呼べないんだろうな・・・

別府の大学に通っていた友達からは寂れた飲み屋街があるぐらいと聞いてはいたが、確かに昭和レトロなスナック街が残っていたが、まだ時間が早いこともあって客足はほとんどなかった。

昨日の高速バスではそこまでガッツリ寝れたわけではなかったので、疲れが残っていたので”夜の街で一杯”はやらずに早めに就寝。

とりあえず、丸一日かけて陸路で東京~別府まで移動完了。